田中角榮の発言 (予算委員会)

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○田中内閣総理大臣 そんな、日本の経済が、あなた、はいそうですかと答えられるようであれば、こんな質問しないで済むじゃありませんか。そうじゃない。ですから、最後の一番重要な問題ですから。石油問題でしょう。
 そうすると、石油というのは、三百億とか六百億とかいいますけれども、それが何に化けているかということは、やっぱりいま通産省が全部押えているわけです。そうすれば、それだけのものを吐き出させることによって、一万一千円上がっているというけれども、一万一千円は認めませんよということで、だんだんと、一万円にできるのか、九千円にできるのかという、石油業界の過去にもうけたものを、少なくとも半年でもうけたものを、まだ一体どこまでもうけが続いておるかということをびっしりとしぼって石油価格をきめる、こう言っているわけです。
 これをきめた以上、今度はすぐその翌日から、電力をとにかく値上げをしなければならぬということになりますが、それはやっては困るから、過去の含みを食いつぶしても、電力は待てるだけ待ってください、こういうふうに押えている。ですから、電力が七月まで待てるのか、六月まで待てるのか、八月まで待てるのかということは、いま通産省で各社別で調査をしています。
 そうしてその間に、もう一つ第三段目に、一番の問題は、石油が上がったら、計算をすれば石油製品価格はこうなります、しかし、過去に上げておるのがここまで上がっておるから、少なくとも石油が上がっても、過去に上げた価格との差額はこれまでしかありませんよ、ですから、この部分だけは税制で見られるのか、金融で見られるのか、値上げをどうしても認めざるを得ないのか。しかし、それよりもなお上がっているものありとせば、この部分との操作をして、そして灯油だったら灯油は据え置こう、しかし、上がったものがあるなら、それは高値安定ではなく、この線まで引き下げようという作業を、いま通産省も経済企画庁も大蔵省もやっているわけです。
 ですから、そういうふうな見通しをつけて、究極的には、これはとにかくどうしても食管のように、全部国民の税金でまかなうわけにはまいりませんから、ですから、鉄道運賃でも、赤字があっても十月一日まで延ばしましょうということを、現に予算で認めていただくようにいま審議をいただいておりますから、その中で、国民生活にほんとうに密着しておるものは、どういう政策によって救済をするかということを、いま品目別に自民党でも詰めておりますし、各界の協力も要請しております。政府自体も、一つずつの製品価格を詰めているわけです。
 そうすると、じゃ、そんなに安くなるなら、将来上がるから抱いていようかというから、流通経路における水ぶくれの金融を全部切ってしまうということまでやっておるのですから、それが全部見通しがつくときには、石油というものの値段をきめよう、こういうことをいまやっているわけでありますので、政府は一日でも長く物価というものを押えなければいかぬし、上がり過ぎたものは一日も早く押えたい、こういう広範な問題をやっているのでございまして、何月何日までいまの価格を押えるのかということは、非常にむずかしいことでございます。
 しかし、参議院選挙もあるのでございましてね、私たちも、物価を上げようなんということは全然考えていないのです。押えるだけ押えてやろう、ほんとうにそうなんです。まあ参議院選挙というのは——これは国民の要請ですから、これはやっぱり参議院選挙でわれわれは国民と会うのですから……(「選挙が終わったら上げるのだろう」と呼ぶ者あり)そんなことありません。一体国民の必需品を政府はどこまで押えるのか、どこまで自信があるのかと、政府はちゃんと答えなければなりません。
 そういう意味で、われわれもまじめな意味で正面から取り組んでおるというのでございまして、あなたがいま六月までか、九月までか、十二月まで押えるのかということは、石油価格をどうして、電力はどこまで押えられるかということをいま精査をしておる段階であるということで、ひとつ政府の非常に積極的な施策、皆さんとともに、与野党を問わずこの物価問題を鎮静せしめよう、こういう意欲のあるところを、ひとつ御理解をいただきたい。

発言情報

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発言者: 田中角榮

speaker_id: 242

日付: 1974-03-12

院: 衆議院

会議名: 予算委員会