小平忠の発言 (予算委員会)
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○小平(忠)委員 特に、沖繩の本土復帰の際も問題になりまして、本委員会、国会においても、尖閣列島の問題は取り上げられたのでありますが、これは、日中の親善友好という面においても、この問題に、もし外交面で不手ぎわなことをしますと、非常な外交上の一つの暗礁に乗り上げるような問題になろうかと私は思うのであります。どうか政府におかれては、特に外務省におかれましては、尖閣列島こそ、わが国固有の領土であるという観点に立って、将来、領土問題についての国際紛争なきよう、事前の万全の措置を講ぜられたいことを、特に要求いたします。
最後に私は、田中内閣の政治姿勢についてお伺いいたします。
私は、今日のこの困難な政治情勢をもたらした最大の原因は、田中内閣の政治姿勢そのものにあると思うのであります。
すなわち、田中内閣は一昨年七月、佐藤内閣のあとを受けて、国民の圧倒的な支持を受けて、あなたは庶民宰相、野人宰相としてはなばなしく登場いたしました。しかるに、自民党政権多年の悪政が生んだ、物価、インフレ、公害、土地、住宅、交通禍などの問題は、一向に解決を見ておりません。私は、これはまさに歴代保守党内閣の政治責任であるということを痛感するのであります。
特に、田中内閣になりましてから、第一に、経済見通しの誤算であります。第二は、悪性インフレの招来と物価の急上昇であります。第三に、無責任な日本列島改造論構想であります。第四に、石油危機の直撃であります。第五に、日ソ共同声明や天皇訪米をめぐる錯覚ミス外交であります。このようなもろもろの問題が、今日大きな政治不信となっておると私は思うのであります。
特に、最近の田中内閣の実態を見ますならば、何かあなたの総理大臣としての、いわゆるリーダーシップが欠如しているような感がいたします。その例としては青嵐会。このようなことを考えてみますときに、いまこそあなたは、えりを正してこの難局を切り抜ける、政治の危機を乗り切る体制をみずからおつくりになることが、絶対の要件じゃないかと私は思うのであります。
民主政治確立の道というものは、なかなか険しいのであります。終戦直後政権を担当されました吉田茂さんが、ワンマン宰相といわれながらも、私の最大の任務は、政権を交代し得る健全なる反対党の育成だと、よく述べておられました。私は、今日のようなこの政治の危機、政治の混乱、これを考えるときに、あなたは、真に日本の民主政治をどうすれば確立できるか、どうすれば今日の狂乱物価を押えることができるか、こういう点に立って、私はあなたの確固たる信念を、この際承りたいのであります。