小平忠の発言 (予算委員会)
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○小平(忠)委員 私は、そのような抽象論をお伺いしようと思ったのではございません。もっと具体的な、国民が納得する所信を承りたかったのでありますが、それでは私が提示いたします。
私は、現下の政治危機を乗り切る道は、ただ一つ、政治の流れを変えることだと思うのです。それは、先ほど申し上げましたように、終戦直後、吉田さんがワンマン宰相といわれながらも、民主政治確立の道は、ほんとうに政策で競争し得るようなほんとうのライバルだ、反対党を育成することだ、これが民主政治の道だ。しかるに、その後、四半世紀にわたって自由民主党が、いわゆる政権のたらい回しをやって、反面、独裁政治にひとしい形をとってきた。政権を交代し得るような健全な反対党の育成がされなかった。私は、いまこそこの考え方に立つべきではないか。
そのためには、私は、やはり根本的に現在の選挙制度がいけないと思います。現行の選挙制度で何回衆議院を解散いたしましても、それは同じことです。無意味です。
具体的に申し上げますならば、まず定数においてもアンバランスです。それから、選挙運動そのことだって、非現実的な選挙運動の実態ではありませんか。特に金のかかる選挙です。こういうようなことを放置しておいて民主政治が育つものですか。政治資金規正法の改正やなんかも、何回与野党間で話しましたか。結局その結論は、むずかしいから、むずかしいからと言って、そしてその結果は、極端なる右翼、左翼の台頭を許しているじゃありませんか。私は、このような狂乱物価、国民の現状を考えるときに、いまこそえりを正して立ち上がらなければならぬと思うのであります。この根本的な選挙制度の改正、このあり方について、総理はどのように考えますか。
時間が参りましたから、私はもう一言申し上げますが、選挙制度の改正というと、あなたはすぐ小選挙区制に走るのでありますが、日本のように、まだ先進国に比較して国民全体が政治意識が低いという現段階において、一挙に小選挙区制度は間違いです。段階が必要であります。そういう意味で、そういう一党独裁の政治を、一党独裁のあり方を強化するというような小選挙区制度ではなくして、現実にマッチするような選挙制度の根本的な改正によって、この際、日本の民主政治、そして政策で互角に、対等に競争できるような二大政党、こういうことに総理自身が真剣に取り組む考えはないか、このことを承りまして、私は質問を終わりたいと思います。