加藤進の発言 (文教委員会)

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○加藤進君 昨日急速、定例口外ではあるけれども理事会と委員会を開会すると、そして教頭法の審議を行なう、こういうことが自民党の理事か二表明されました。昨日の段階では、委員長は、この自民党の理事からの意思表示に対して、これを受けられるかどうかということはまだ明確ではありませんでした。ところが、本日の公報には、明確に委員長の職権において公報掲示が行なわれ、そして理事会と委員会が強行される、こういう事態になったことは、今日までの文教委員会の民主的な運営というたてまえから見てきわめて遺憾な事態が発生していると、私は言わざるを得ないと思っています。
 しかも、昨日の段階までは、その過程でもちろん相当論議を要するような状態も起こったと思います。しかし、にもかかわらず、各党合意のもとで順調に今日まで審議日程あるいは発言者の予定等々が決定されて今日まできたわけでございます。私たち共産党の立場から言うなら、あと残された審議日程が非常に少なくなっておるという状況のもとで、公党であるわが党が、この委員会においても衆議院と同様に何ら一言半句の発言もできないという事態は黙っておるわけにはいかない。こういう立場に立って、わが党のみならずほかの党も含めてそれぞれ各党を代表する発言の機会を保証してほしい、こういうことを野党間においても申し入れました。その点において、これを野党間の協議の問題にしていただきました。また私は、公明党の方とも打ち合わせながら、この問題を委員長に対しても正確に意思表示をする必要がある.こう感じまして委員長に対する意思表示もしたわけであります。その真意は何かといえば、いかなることがあっても、共産党等々の各党の発言をやって、そうして強行あるいは採決を行なえというようなことを私たちは毛頭考えておるわけではございません。このような教育という日本の将来にかかわるきわめて重要な法案を審議するにあたっては、国民の合意も必要ですし、その前提としては、国会における各党間の合意を十分にかちとっていくという、そういう前提条件が当然のことながら要求されると思います。その意味では、私たちの審議の要求は要求として、今後の審議日程を相互の協議の上で進めていこうという立場に立って提案をいたしました提案は、昨日、理事会において出されました。もうすでにそのことは、自民党の理事の皆さんも御承知のとおりであります。二十三日、すなわち明日からの審議は、第一陣は社会党、次は公明党、そして民社党、共産党、すなわちあすからの日程については各党一巡方式をもって行なおう、そして、そのあと引き続いて、残された委員の発言を保証していこうではないか、そして三十日までの審議について十分に納得のいく案を立てて自民党の理事の皆さんに提示したわけであります。私は、これについて自民党から納得のいく反論は一つも聞いておりません。にもかかわらず、こういう野党の四党が合意に達した私たちの審議日程あるいは発言者の順序に対しても、これとは全く話が合わない、すれ違いだ等々のことが発言されて、ついに審議すべき理事会の正常な運営も行なわれないままきのうは散会になり、そして今日のような委員長職権による異常な理事会と委員会の開会になった。この事態を考えてみると、これは自民党が、事、教育に関する重要な法案に対して是が非でもこれを早く成立させようこういう下心がなくしてはこんなことが起こり得ないという感じをもって受け取らざるを得ない事態になってきておると思います。私はきわめて遺憾であります。この状態をぜひとも早急に正常な状態に戻していくのには決してむずかしいことはない。きょうの委員会の審議はこれでやめて、そして明日の二十三日からの審議日程について与野党間の理事を中心とした十分な打ち合わせを行なって、一致点にわれわれは到達する努力を払いながら、二十日までの会期の十分なやはり審議を続行すべきである。私は、このことによって何ら教頭法がある部分審議を引き延ばされるんではないかとか、ある部分では実力的な抵抗を行なうんではないかなどというような危惧は全くなくして堂々とやはり審議を通じてこの法案に対する態度が明確になし得ると考えております。そういう立場に立って、私は、今日この理事会及び委員会に出席はいたしましたけれども、それは以上申し上げましたような立場に立って、わが党を代表して、このような理事会の運営は認めがたい、そしてこれに基づく委員会そのものもわれわれは認めない、こういう立場に立って、直ちにこの議事を中止して、明日の正常な定例日における委員会の審議に移していただきたい、このことを申し上げます。
 以上。

発言情報

speech_id: 107215077X01619740522_007

発言者: 加藤進

speaker_id: 14641

日付: 1974-05-22

院: 参議院

会議名: 文教委員会