山内一郎の発言 (本会議)
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○山内一郎君 私は、ただいま議題となりました自由民主党、日本社会党、公明党、民社党及び日本共産党の五派共同提案にかかるインドの地下核実験に抗議する決議案につきまして、提案者を代表して趣旨を御説明いたします。
まず、案文を朗読いたします。
インドの地下核実験に抗議する決議(案)
本院は、わが国が唯一の被爆国であることにかんがみ、今日まであらゆる国の核実験に抗議し、反対する決議を行い、その禁止を強く要望してきた。
今回行われたインドの地下核実験は、たとえいかなる理由によるものにせよ、核実験競争を激化させ、ひいては人類滅亡の危機をもたらすものであって、厳重に抗議するものである。
政府は、本院の主旨をたいし、すべての国の核兵器の製造、実験、貯蔵、使用に反対し、全面的な禁止協定が締結されるよう努めるとともに、インド政府に対し、直ちに適切な措置を講ずべきである。
右決議する。
申すまでもなく、わが国は、広島、長崎、ビキニと、原爆の悲惨さを身をもって体験した世界唯一の被爆国として、核実験の全面禁止と核兵器の地上からの絶滅を心から願い、このためみずからは、つくらず、持たず、持ち込ませずの非核三原則を国民とともに堅持し、今日に至ったのであります。
本院におきましても、すでにたび重なる決議に明らかなごとく、このような国民あげての願望と決意を体して、あらゆる国のあらゆる核実験に強い反対を表明してまいったのであります。
しかるに、去る五月十八日インドが地下核実験を強行したことは、わが国民の意思を踏みにじり、核兵器に反対する国際世論を無視するものであって、きわめて遺憾と申さねばなりません。インド政府は、この核実験は、平和目的のものであり、また、部分的核実験禁止条約になんら違反していないと言明しておりますが、いかなる目的のものであるにせよ、また、たとえ地下核実験が条約上禁じられていないとはいえ、インドが第六の核保有国となった事実はおおうべくもなく、今後核実験競争を激化させ、核兵器の拡散を招き、ひいては人類滅亡の危機をもたらすものであって、われわれは、国民の名において厳重に抗議するものであります。
政府は、本院の意思を体し、インド政府に対して厳重な抗議を行なうとともに、今後いかなる目的、理由によるものにせよ、再び核実験を行なうことのないよう強く要請すべきであります。
同時に、政府は、地下核実験の禁止を含む全面的な核実験の禁止が一日も早く実現するよう一そうの努力を傾けるべきであり、さらに核兵器の製造、貯蔵及び使用の一切を禁止する協定の締結に向かって今後とも関係各国に強く働きかけるべきであります。
以上が本決議案の提案の趣旨であります。何とぞ全員の御賛同をお願いする次第であります。(拍手)