田中角榮の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(田中角榮君) それはもう、理想的な数字としては——四十七年までは、卸売り物価にしましても、十年間の平均値が主要工業国の九カ国の平均よりも低いわけでございます。しかし、その後の状態がいろいろございまして、物価が急速に上がったわけでございます。でございますので、四十七年から、四十七年の上期ぐらいを基礎にしながら、主要工業十カ国というものが平均上がった数字をずっと引き延ばしてくると、一つのラインが出るわけでございます。そうして、それと四十七年の下期から四十八年、いままでの日本の物価水準というものとの差額が水ぶくれだと思って、これを引き締めていく、脱水をしていくということが行なえれば、これはりっぱなものだと思うのです。いま経済企画庁長官が述べましたとおり、他の国では、所得政策をやっておるところもございますし、アメリカのように輸出禁止を行なったり、いろいろなことをやっておるわけでございますが、日本はそういうこともやっておらないで、そうして、石油価格が上がるのもみな同じ状態でございますし、それから、賃金が上がるのは、主要工業十カ国の中から日本を除いた九カ国の平均よりも賃金はうんと上げておるわけでありますから、そういうような、日本が他の九カ国よりも物価が引き上がるような要因をかかえながらも、九カ国の平均値におさまれば、これは、理想というよりも、まあまあやっているなということは言えると思いますと、こう答えているわけです。ですから、当面する問題は、いま申し上げたように、げたを除いて、四月から来年三月三十一日までの年度間五・二%ということを申し述べましたが、ここにはまだ、四十七年を土台にして引き延ばしてきますと、まだ開きが幾ぶんあると思います。