島本虎三の発言 (社会労働委員会)
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○島本委員 ただいま田中厚生大臣から厚生行政についての所信、それと厚生省事務当局から所管に係る予算の概要を承ったわけであります。いろいろ困難な中でも、今後の健闘を心から望んでやまない次第であります。
それで、ただいま所信の表明が行われましたけれども、それについて、私も意見を交えながら若干質疑をさせてもらいたいと思う次第です。
社会保障の計画的拡充の必要性についてであります。確かに大臣は、インフレの後追いにならないように安定対策には積極的に取り組むと、この姿勢を示しておるのであります。多分これは四十八年の第七十一回国会で、われわれの先輩であります大原亨議員が、経済社会基本計画は社会保障の計画的拡充の点できわめて不十分であるとしてこれの指摘があったわけであります。大臣も御承知のとおりであります。これを受けて四十八年の五月でありますけれども、政府は厚生大臣の私的諮問機関として社会保障長期計画懇談会を発足させました。そして四十九年十一月までに四本の中間報告が出されたのであります。しかしこのインフレ、不況下において、社会保障計画を立案することがだんだん困難な実態になってくるのじゃないか、こう思うのであります。その後の作業の見通しさえこれは立たないのではないかということさえ心配するのであります。しかし敢然と大臣は、社会保障施策がインフレの後追いにならないように安定対策に積極的に取り組んでいく所存だという決意の表明があるわけであります。私どもとしては、これはインフレのために計画さえ実現できない状態のもとに、それを見通しての計画の樹立、これは大丈夫ですかどうか、確信ありますかどうか、まず大臣のこれに対しましての大山鳴動せざる所信を先に伺っておきたいと思います。