木下元二の発言 (内閣委員会)
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○木下委員 そうすると、英文の方は見舞い金、エクスグラシアと書かれている。ところが同じく調印した日本文の方は慰謝料ということになると、性格が違うじゃありませんか。一体そういうことがあっていいのですか。しかし少なくとも、この地位協定は日本文でも調印をしておるということになると、その文言に従って解釈をする、これは当然のことですよ。慰謝料と書いてあるのに、これを見舞い金だと言うのは、これはもうサギをカラスと言いくるめるのと同じですよ。第一、英文ではエクスグラシアだ、日本文では慰謝料だということになると、これは一体どういう協定を結んだのか。これは大きなずれがあるわけでありますから、一体協定としてはどちらが有効なんでしょうか。これは協定の効力問題にもかかわる重大問題ですよ。
地位協定の字句上の解釈について食い違いがある場合、これを私、指摘をしますと、昭和三十五年三月二十五日に衆議院の日米安保特別委員会で、当時の法制局長官の林という人でありますが、この人は、「新協定の字句の解釈あるいは実施細目等につきまして、行政権の範囲でアメリカ側と取りきめました一つの国際約束だと思うわけであります。その意味におきまして、一つの行政的な取りきめでございます。」こう言っておるのです。それがこういうふうに日本文と英文で食い違うということになると、これは、そもそもあり得べからざることであります。これでは正しい運用ができません。外務大臣、この点、いかがですか。