三井脩の発言 (予算委員会)
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○三井政府委員 間組の事件は、過去に昨年八月三十日、三菱重工の事件が発生いたしましてから、続いて三井物産の事件、帝人中央研究所の事件、そして大成建設。また、被害は少のうございましたけれども、昨年十二月二十三日には鹿島建設内装研究所において爆破事件がございました。
これに続いて起こった事件でございまして、事件は、二月二十八日金曜日、午後八時ごろ、ほとんど同時に三カ所において爆破いたしました。第一回目は間組本社の九階において、それから三十秒ないし一分の後に同じく六階において爆破をいたしました。同時にまた、埼玉県与野市にあります間組の大宮工場におきまして、八時ごろこの爆破が起こったわけでございます。簡単に申しますと、三件がほとんど同時に発生をいたしたという状況でございまして、このうち、間組本社におきます爆発におきましては、重傷者一名を出しておるわけであります。
本件発生と同時に、警察では現場に急行するとともに、緊急配備等を実施いたしまして、現場における犯人の捕捉また目撃者の確保等に努力をいたしました。引き続きまして、当日から始めておりますが、現場における実況見分を行っておるところであります。
現在までのところ、この現場の状況から申しますと、火薬の種類並びにその威力等につきましては、まだはっきりいたしておりませんが、三菱重工に次ぐかなりのものであろうというように考えるわけであります。
また、この事件をめぐりまして、埼玉県与野市の大宮工場の関係におきましては、この事件直前の七時四十五分ごろ、大宮工場に隣接をいたします日通の倉庫の事務所に対しまして、日通前の通りに爆弾を仕掛けた、したがってすぐ交通遮断をしなさい、こういう予告電話がございました。ここでは、間組の大宮工場という名前を挙げておりませんが、交通遮断、交通阻止線をつくったらどうかというようなことを言っておりますので、もしそのとおりに行動いたしますと、ちょうど爆発がその阻止線のところで起こる、こういうようなところで人に対する加害をねらったものというような感じもいたすわけであります。
その後、この間組本社の事件に関しまして通告文が参りました。これは、実際に到着いたしましたのは、都内の新聞社に対しまして三月二日に到着しておりますが、この通告文の消印等を見ますと、事件翌日の三月一日の正午から午後六時の間に、都内の中央郵便局管内のポスト等に投函したものと思われるわけであります。
この通告文の中身は、「東アジア反日武装戦線さそり」という名前で、活字を切り張りしたものをリコピーしたものでありますけれども、内容といたしましては、間組に対してキソダニ・テメンゴール作戦としてこの爆破を行った、こういうふうに、簡単でありますが、言っておるわけであります。この「東アジア反日武装戦線さそり」という名称は、昨年十二月二十三日、ただいま申しました鹿島建設の内装研究所に対して、威力が小さいものでありましたけれども、仕掛けた爆発物の事件の関係で、その後に参りました通告文に同じくこのような記載がございます。この鹿島建設の際には、この「さそり」というのは、「東アジア反日武装戦線に参画するさそり」、こういうような言い方をしておりますが、今回ははっきりと「東アジア反日武装戦線さそり」、こう言って活字を切り張りしておる、こういうことであります。
また、爆発の状況等を見ますと、単なる爆発だけでなくて、何らかの燃焼効果をねらったという特徴が、他の事件とは違って鹿島建設並びに本件の間組の場合には見られるわけであります。したがいまして、九階等でかなりの火災の状態だったというところも、爆発以外の燃焼による被害の拡大ということもねらって行ったものというように考えるわけであります。
そういう意味におきまして、現在の捜査段階は、現場は火災消火のために水浸しになったという状況もありますので、現場の検証とともに、破片その他を全部収集をして、さらにこれをふるい分け乾かすというようなことから始めまして、現場からのいわゆる地取り捜査というものに力を入れておる段階でありますが、同時に、ただいまこの通告文をよこしました「さそり」なるものが、どういうグループであり、どういうものであるかということについても、鋭意捜査を進めておる段階でございます。