小林進の発言 (予算委員会)
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○小林(進)委員 警察当局にも、御苦労さまですが、さらにひとつ全力を傾けて、一日も早く事件の解決のためにお努力されることを願いまして、本論の質問に入りたいと思います。
総括でございますから、この一カ月有余の間における残された問題の中で、さらに重要という問題を二、三取り上げて私なりに質問を続けてまいりたいと思います。
第一は、韓国問題全般についてでございます。
金大中事件でございますが、金大中氏の事件は、一つはわが日本の主権の侵害の問題であります。いま一つは、金大中氏という人の内外の出入を兼ねた身の自由ということであります。自由を確保するというこの二つの問題が絡まっているわけでありますが、この金大中氏拉致事件につれてわが日本の主権と独立が侵されたということは、これは建国の歴史の上にもかつてないのです。非常に重大な問題だ。だれがどうとるかは別といたしましても、これは日本の歴史の上にはとうてい黙過することのできない問題でありまするから、私は大平外務大臣のときから数十回に及んでこの問題の解決を強く要望いたしてまいりました。そのほかに、主権の侵害に関する質問主意書というものも私は文書にして、昭和四十八年の十二月二十日、衆議院議長前尾繁三郎氏を通じて田中総理大臣にこれを求めた。これに対して時の総理大臣田中角榮氏から、昭和四十八年十二月二十八日に回答を得た。その回答は満足なものではありません。改めて昭和四十九年の一月十四日、衆議院議長前尾繁三郎氏を通じて再び質問主意書を提出をいたしました。続いて四十九年一月二十二日、再び内閣総理大臣田中角榮氏を通じて返答が参りました。まだ満足なものではございません。しかしその中に一つ確定したものがある。それは何かと言えば、金大中氏の自由に関する問題でありまするが、この問題については、再度にわたる回答書の中で、いわゆる金大中氏の自由は確保せられておる、そういう了解が両国の間にでき上がっている、こういうことが繰り返し述べられていることと、いま一つは、後でも申し上げましょうが、金東雲一等書記官が金大中氏拉致行為に関与していたという、この事実は政府側も明らかに認めている。ただ、彼が一等書記官であるというだけで、韓国という公権力の発動による行為であるか否かは不明だ、ただ金東雲一等書記官が関係しているというだけで、韓国の公権力に基づく日本の主権の侵害という結論は出すわけにはいかない、こういう答弁なんでありまして、いわゆる金大中氏拉致事件に金東雲氏が関係をしているということは、政府の答弁書の中にも明らかになっておる。
ところが、今日に至るまで、まだ金大中氏は、わが日本へ来ることも、アメリカへ行きたいという旅券を韓国政府に出して二年有余たってもアメリカへ行けないという現状にある。その後の金大中氏のいわゆる出国も含めての自由の保障の問題が一体どうなっておるのか、まず外務大臣にお尋ねをいたしたいと思います。