小林進の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○小林(進)委員 金大中氏の選挙違反といえども、一九七〇年、朴さんと大統領を争ったそのときの選挙違反です。五年も六年も前にやったものをおとりにというか、材料にして彼の身柄を拘束している。そのやり方がいいか悪いかは別といたしまして、総理が金大中氏の人権に重大な関心を持っていただくということは、これは日本国民として一つの救いであります。
しかし金大中氏はこう言っている。私の事件の解決の二つの柱、一つは私の韓国の内外での自由、これであります。いま一つは私が拉致された事件の真相の究明である。この二つは全くいまでは無意味なものになってしまった。国外への旅行はおろか、国内の活動の自由も完全に封ぜられて、二十四時間厳しい監視のもとに置かれている、彼自身はこう言っている。事件の捜査についても、私に関しては何の具体的な進展もなかった。たとえば、事件当時、九段のホテル・グランドパレスにいた三人、金大中氏と梁一東民主統一党党首、それに金敬仁国会議員と、金東雲当時の駐日大使館一等書記官との対面もなされていない。せめてこの対面くらいさせてくれてもいいじゃないか、捜査の必要があるならば。この対面もされていない。
結論的に言って、両国政府は事件を解決する本当の誠意があったのかとさえ、いまは疑問を持っている。日本の政府が、日本の外務省が本当に私の問題を解決するという誠意があったのかということさえ、いまは疑問を持っている。日本に対して言いたいことは、日本政府が努力した面は評価するが、日本政府がもっと透徹した態度、毅然とした態度を見せていたら、あるいは私の事件をめぐる世界の日本政府に対する評価も違っていたと思う、こういうことを言っているのであります。
また、日韓関係が朴大統領夫人狙撃事件を契機として悪化した問題についても、金大中氏は両国関係について、何回繰り返しても同じだが、国民不在の外交をやめて、両国民の納得を意識した外交をやりなさい、これ以外に言葉はない。残念ながら両国政府の、国民の意思を度外視したやり方で行っている今日の外交が、だんだん国民レベルでも後退をしていることは残念にたえません、こう言っているのであります。
この金大中の言葉から見れば、これは日本政府のいままでの答弁は、大平前外務大臣の答弁も含めて、全くうそを言っていたことになる。政府は国会議員のわれわれをだまし、国民をだましていたということになるのであります。その責任を一体どうおとりになりますか。そして今後この問題をどう処置されますか。外務大臣、ひとつ真剣にお答え願いたいと思います。