安宅常彦の発言 (予算委員会第二分科会)

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○安宅分科員 技術協力する会社がなくて、どうして再建できるのですか。何を言っているのですか、あなた。余りなめないでくださいよ。これは重要なことなんです。——まあいいですよ、あなた、そんな知らないというのだもの。
 それで、こういうことになった原因は幾つかあるのです。まずその一つには、契約成立から輸出承認まで大体二年有余要っているのです。これはなぜかということを調査してみたら、日本碍子株式会社などが通産省に圧力をかけて、上品に言えば働きかけまして、プラントそのものの輸出に反対している。当時の通産省の、名前まで私申し上げることができるのですけれども、そういうところに相当うるさく圧力をかけた。これは当時の通産省の課長さんや日商岩井の内部の人たちが言っていることです。あるいはまた、朝日碍子の人たちも、迷惑がかかっているのですから言っているのですが、率直に申し上げて、日本碍子が自民党の早稻田柳右エ門さん、それから佐藤さんという代議士、岐阜の出身の方ですか、おられますね。この人を頼んでいるんですよ。この人たちが悪いことをしたというのではありません。とにかくその人たちを使ってやった。それでたまりかねて、通産省のその当時の課長さんが——まあきょうは、通産省筋ということにしておきましょう——輸出業者である日商岩井や、あるいはその当時韓国から来て、なかなか許可が出ないものですから奔走しておった、恐らく宋という人だと思うのです。この人たちに防いでくれということを要請しているのですよ。業者はそのために、韓国に大きな発言力のあるある政治家に頼んだけれども、それでも、通産省が二、三カ月でこれはオーケーだというふうに言っていたのが、二年もおくれているのですね。これは非常におかしいと思うのです。日本碍子が日本の碍子の七〇%のシェアを占めておりながら、韓国で安いものができたりなんかした日には自分の方が不利益になるということで、心死になって働きかけているのですね。だから、そういうことを考えたならば一体どうするかということは、きょうは時間がないから言いませんよ。まずそれが一つ。
 第二には、その間、あるいはまた建設中のウナギ登りの韓国のインフレ、これをうけにして二年間もおくらせられた。これは重大なことなんですね。建設資金は何割もなっています。それから余利の重圧に耐えかねた、これがあるんですね。この金利の問題については後で申し上げます。
 第三部目には、日本開発銀行に相当する韓国の産業銀行というのが、一九七〇年六月三十日の理事会で、韓国の国内資金の融資というものを決定しておきながら、その金を出さなかったのですよ。その理由は、私ども、日本に発行されている雑誌やあるいは情報や、向こうのいろいろなそういうものを探ってみますと、銀行の幹部などから数千万ウォンの現金でのリベートを要求されているのです。そうしたら、韓国の通例で申し上げますが、この新韓碍子の場合というふうに特定はしておりませんけれども、たとえば銀行の総裁にリベートを出すと、その次には経済企画院のだれかの親類の人だなんだと言って、砂糖にアリがたかるみたいにして何人も来るものだから、これはかなわないというので、それを拒否しているのですね、よく調べてみたら。そうしたら、ああそうかというので、もうあなたは要らないよと言わんばかりで、数字を詳しく挙げる時間がもうないのですけれども、結局、先ほど言ったようなインフレや何かの関係で余裕もなくて、リベートなんかは出せなかったし、ついにその年の九月、韓国内の建設業者に対して発行した手形が不渡りになった。これが三番目の理由なんです。韓国では不渡りを出した者は刑法の対象になるんですよ。日本みたいに会社更生法だとかなんとか調子のいいことにいかない。うろうろしていられないのです、会社の再建に努力しますなんて。直ちにやられるのですよ。あなた方はそれも知っているのでしょう。だからしようがないから、この人はまる裸になって日本に来ていますよ。
 こういう事情をあなたは知っているのですか、政府。外務省、輸銀の総裁、知っていますか。自分の方で金を貸したのですからね。それから、通関、つまり輸出関係を扱っているのは通産省でございましょう。簡単にひとつ願います。

発言情報

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発言者: 安宅常彦

speaker_id: 27785

日付: 1975-02-26

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第二分科会