森井忠良の発言 (本会議)
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○森井忠良君 対話と協調とか、社会的不公正の是正とか、国民向けにかっこよいことを言い続ける三木内閣が、去る九月十一日に本臨時国会を召集して以来、政府・自民党のいわゆる二段ロケット方式の審議要求は無残な影を残し、国会は依然として視界ゼロが続いておりますが、私は、その根源にメスを入れ、ただいま提案されました田澤議院運営委員長の解任決議案に賛成をする立場から、日本社会党を代表して、御質問いたしたいと存じます。(拍手)
その第一は、去る九月十六日、衆議院議院運営委員会理事会の確認事項についてであります。
御承知のとおり、政府・自民党は、今国会を不況打開の国会と国民に宣伝をしながら、九月十一日に召集した時点では、そのための予算すら提案をせず、値上げ三法案の審議のみを要求するという、きわめて理不尽なものでございました。したがって、心ある国民や全野党の反撃を受けまして、国会は混迷を続けた後、九月十十六日の議院運営委員会理事会の確認事項となったわけでございます。すなわち、同理事会では、値上げ三法案の委員会付託に当たっては、高度な政治判断を行うこと、したがって、委員会付託は従来の方法で協議をする、つまり、各党合意の上でなければ付託をしないという中身であったではございませんか。
しかるに、田澤議院運営委員長は、この確認事項を無視いたしまして、九月二十六日、衆議院の議院運営委員会を職権開会いたしまして、自民党だけで採決を強行し、やがて、御承知のとおり、あの十月一日の大蔵、逓信両委員会での三法案の強行採決を生んだわけでございまして、田澤委員長の責任はきわめて重大であり、背信行為は、許すべからざる暴挙であると私は考えるのでございます。(拍手)
議会制民主主義を口にしながら、かつ、その推進を積極的に行う立場にある議院運営委員長が、みずからその逆を行ったのでございまして、一体、議院運営委員会理事会では、この確認事項をどのように扱われたのか明確にされるとともに、議院運営のかなめとも言うべき田澤委員長の背信行為を許しておいて、これからの国会運営が果たしてうまくいくのかどうか、この際、明確にしていただきたいと思うわけでございます。(拍手)
質問の第二点は、さきに申し上げました九月二十六日の議院運営委員会を田澤委員長が職権開会、そうして、値上げ三法案の委員会付託を自民党だけで強行採決したことについての法的な疑義についてでございます。
先ほどの藤田議員の説明によりますと、この職権開会は、衆議院規則第六十七条の二によるものと言われておりますが、私はきわめて問題があると思うのであります。この条項によれば、「緊急の必要があるときは、何時でも、委員会を開くことができる。」となってはおりますが、一体、何の緊急性があったのか、ぜひとも明らかにしていただきたい。酒やたばこや郵便料金の値上げは、国民のためには全く迷惑な法案であり、緊急どころか、おくれることによって国民に喜ばれる中身でございます。(拍手)
第三の質問は、さすがの田澤委員長も世論に押されまして、かつ、議長裁定もございまして、ついに、去る十月十六日の仮谷発言を処理する議院運営委員会におきまして、これまでの暴挙を陳謝いたしました。皆さん、遺憾の意ではありません。陳謝であります。これは、私の承知いたします限り、陳謝とは、初めてのことでありまして、一体どういう意味を持つのか。陳謝と遺憾の意の違いを、この際、明確にしていただきたいと思うわけでございます。
さらに重要なことは、この十月十六日の議院運営委員会で、次のように田澤委員長は発言をしております。つまり、「去る九月二十六日、議院運営委員会において、与野党の話し合いがまとまらぬまま委員会を強行したことは、まことに遺憾に存じ、陳謝いたします。今後、議院運営委員会は各党話し合いの場であることを確認して、委員会運営に当たりたいと存じます。」田澤議運委員長は、このように明確に陳謝をしておるわけでありますが、このように陳謝をしながら、またまた昨夜、衆議院議院運営委員会を職権で招集する、そして本日の本会議を生むという、全く反省の色のない行為をとっておるのでございます。一体、これで今後の議会運営に責任が持てるのかどうなのか、あわせてお答えをいただきたいと思うわけでございます。(拍手)
最後に、議長裁定との関係についてお伺いをいたします。
今回の議長裁定は、国会を正常化し、国民の生活を守るという期待にこたえるために出されたものであると私どもは理解をいたします。したがって、わが党も尊重するという立場をとったのでございますが、これは、当面の不況打開、暮らしを守る立場からでございまして、値上げ三法案に対しては、徹底的に反対して闘うと通告してあるのでございます。したがって、本日の本会議を強行開会し、値上げ三法案を可決しようという意図に対してわれわれが強く反対をすることは、議長裁定とは全く矛盾しないと思うのでありますが、その辺のお考えをぜひともお伺いいたしたいと存じます。
以上で私の質問を終わります。(拍手)
〔藤田高敏君登壇〕