大平正芳の発言 (大蔵委員会)

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○大平国務大臣 仰せのように、この収支の試算は、赤字公債をむやみに出したらいかぬじゃないか。しかし、出した以上は償還せにゃならない。償還の財源がどのようにして調達されるか、そうしてその赤字公債から脱却するのはいつごろになるであろうか、その手順はどのようにして取り運ぶつもりかというような問題提起から、この収支試算が計算されたわけでありますことは、広沢委員が御指摘のとおりでございます。
 でございまするから、この試算は、単なる無意味の数字を並べたものではなくて、現実の財政運営の指標になるような現実性を持ったものでなければならぬと思うのでありまして、私どももそういう意味で、これは財政運営の一つの道標として、これを踏まえてできるだけ忠実にこういう状態をつくり出していくべく努力をしていかなければならぬと考えております。
 この場合、公共投資の五十年から五十五年までの計数が出ております。それから振替支出の額が計算されております。これは単なる計算ではなくて、政府も近く閣議でこれを決めようといたしておるわけでございます。五十五年度の金額は間もなく閣議で決まるはずでございますから、これは私ども政府を拘束することになると思います。しかし国会におかれましては、これを充足する歳入が十分でない場合にはこの公共投資あるいは振替支出に振り返って御議論がされる場合もあろうかと思いますけれども、政府としてはこういう数字を踏まえて、そういうすでに決まったような歳出を充足しながら、しかも五十年代前半に赤字公債から脱却するためには歳入面でいくとこういう負担を国民にお願いしなければならぬことになるということをお示し申し上げたものでございます。
 ところが、これはきのう松浦さんからも御指摘がございましたように、いろいろ問題がこれから発掘されるわけでございます。その問題が出てまいるということは試算が期待いたしていることでございまして、問題がないというようなことは現実にはないわけでございまして、たくさん問題が出てくると思いますが、その問題をどのように解決していくかという手順を手がたく踏み締めてまいることがわれわれの任務であろうと思うのであります。広沢さんにおかれましてもそういった点についての問題を提起していただきまして、私どもそれをできるだけ解明していくということをいたしまして、建設的な発展がこの論議を通じて行われることは政府ももとよりお願いをしなければならぬことと考えておりますし、その論議を通じまして国民の理解も進むことを私どもは期待いたしておるところでございます。

発言情報

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発言者: 大平正芳

speaker_id: 28089

日付: 1976-05-11

院: 衆議院

会議名: 大蔵委員会