八木昇の発言 (法務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○八木委員 まあ、押し問答をしてもいたし方ないと思いますから、くどく申し上げはいたしませんが、いまのような重大な決定的な問題提起等がなされておる場合、しかも、これが有罪ということになれば、これは非常な重大犯罪であって、その罪の重さにつきましても非常に重いものになる。その重大なる事件についてのこういった非常に決定的に重要な問題提起があっておるという場合、裁判は、その公正を期する意味でやはり十分に慎重な裁判をやってもらわなきゃならぬということを言いたいわけでございます。
 この荻野氏の鑑定書によれば、実に十三枚もの図面に二本以上の種類の違う筆圧痕がずっとついておるという。これは恐るべきことであると私どもは考えておりますので、あえて国会の場でこのことを言っておるわけでございますから、その点を十分にお考えおきいただきたい、かように思います。
 そこで、次の点でございますけれども、証拠を警察当局が作為の上でつくっているという疑いがこれまたきわめて濃厚である。で、私自身の判断からいたしますると、疑いではない、まさに虚偽の証拠を作成している、こう考えるのでございますけれども、これまでも多く言われておることでございますけれども、もう一度この場で明らかにしておきたいと思います。
 いわゆる万年筆の問題でございますが、私も、実際に現場に行って調査をした上でなければ責任を持った発言もなし得ないと考えまして、ごく最近改めて現場を見に行ったのでございます。この石川一雄さんの家はもう小さな家でございまして、屋根も低い。したがって天井も低い。
 それで、五月二十三日と六月十八日の二回、石川被告宅の捜索が行われております。そうして第一回目は、午前四時四十五分から午後七時二分に至るまで長時間にわたって十二名の警察官がくまなく家宅捜索をしております。そうして第二回目の六月十八日は、屋根裏までも捜索が徹底して行われたというふうに言われております。
 そこで、万年筆が発見されたという場所の問題でありますけれども、これは玄関の入り口ではなくて、玄関の横のふろ場がありますところの板敷きの部屋、そこに入る入り口のところでございますけれども、この入り口を入りますと、土間ではありませんので、高さ五十センチぐらいの板敷きになっております。板の間でございます。その板の間に上がりますと、板の間に続いてふろ場があるわけでございます。この入り口を上がって、そうしてこの入り口のかもいに万年筆が、第三回目の捜索をやった六月二十六日にあった、こういうのでございます。そのかもいの高さは、私の背よりもほんの二十センチ高いくらいでございますから一メートル九十センチ、二メートルまではないわけです。かもいと言いましても、その木がへこんでおるのではない。ただもう普通の小さな木が横にある。こういう形になっておるわけでございますが、私は、そこに自分の万年筆を置いてみました。そうしたらば、もうその場所で万年筆が見えるのです。そのかもいの木の奥行きは五センチぐらい。石川さんのお父さんの話を聞くと、その五センチぐらいの一番奥の方ではなかったそうですか、一番奥の方に置いて、そうして私の背の高さではっきりと万年筆が見えます。現場に行って見てみれば一番はっきりするのでございますが、前に二回もこのような厳重な捜索をしておって、だれが考えても、その万年筆が見えないということはもうあり得ないです。それが第三回目の捜索の際に発見をされたというのでございますが、まことに奇怪千万だと私は改めて思いました。そのかもいの横幅もわずか二メートルぐらいです。高さは、いま申し上げた程度の高さ。そうして、私の目で、そこに万年筆を置いてみますと万年筆が見えます。かような奇怪なことがあり得るのか。
 これは、もう長年仕事をしてこられた警察当局にお伺いをいたしますけれども、警察の家宅捜索というものはそんなものでしょうか。お考えをお述べいただきたい。

発言情報

speech_id: 107705206X01319760519_016

発言者: 八木昇

speaker_id: 17024

日付: 1976-05-19

院: 衆議院

会議名: 法務委員会