小平忠の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○小平(忠)委員 ただいまの総理の答弁で、果たして国民はあなたが政治責任を痛感しておられると受けとめられるでしょうか。この重大なときに国会が一カ月も空転する、空白、まさに私は異常な事態であると思うのであります。昨日、わが党の同僚委員佐々木良作君がこのことをただしたのに対して、あなたは何も政治責任を痛感しているということに私は受けとめられなかったから、あえて同じことを再びお伺いしたのであります。
 そこで、私は、きわめて貴重な時間でもございますが、これからもきわめて重大な局面を迎えるのでなかろうか、このように思うのであります。したがって、私は具体的な事例を挙げて総理の猛省を促したい、このように思うのであります。
 一昨年の暮れにあなたが国政、政権担当、三木内閣が誕生いたしましたときの国民の支持率は五〇%を超えていたのであります。しかるにその後、一年数カ月を経た今日では、いかがでしょうか。その支持率は半分以下の二三%程度に急落しております。私はその原因は次の諸点でないかと思うのです。
 第一は、言うことはきれいだけれども、実行が伴わない、いわゆる有言不実行であるということであります。たとえば党の近代化、独禁法の改正、ロッキードをめぐる公約等々で明らかなように、意思はあっても能力がないという点であります。すなわち、総理のロッキード事件解明の姿勢は、徹底究明に積極的に取り組むと言いながら、行動が伴っておりません。さらに真相究明を要求する満場一致の国会決議を総理が履行できなかった政治責任はきわめて重大であると思うのであります。
 第二は、そのような実行力の欠如は党内におけるリーダーシップの欠如を意味し、そのことは国会運営、解散問題についても同様であります。したがって国民は、まさにこの点に強い失望を抱いていると言わなければなりません。このことは、つまり一国の首相としてそのリーダーシップが問われていることでございます。
 第三は、総理は清潔な内閣というイメージにとらわれ過ぎて、あえて火中のクリを拾おうとする勇気に欠けていることであります。現にロッキード事件という、いわゆるこの歴史的な大問題が発生しているにかかわらず、現状を見る限り全く成り行き任せのありさまであります。このことは、総理、あなたには問題を一身に担って処理するという英知とバイタリティーがないと私は断ぜざるを得ないのです。この大問題に関して、高官の氏名などについて公開の方針を国民並びに国会に対して約束しておりながら、秘密扱いを要求してきたフォード返書をいとも簡単に受け入れるなど、その無責任な政治姿勢はまさしく三木内閣の力の限界を示すものであると私は断言していいと思うのです。
 第四は、不況打開に対する三木内閣の無能ぶりが暴露された点であります。事実、アメリカは昨年も第三・四半期から景気回復に入ったにもかかわらず、日本はいまだ不況から脱出できない。この三木内閣の景気浮揚策が後手後手に回り、さらにその対策が内容的に適切を欠いたために全く無為無策に終始したということであります。しかも今回の予算編成におきましても、不況のしりぬぐいを国民にしわ寄せいたしまして、減税の見送りを初め、各種公共料金や社会保険料の引き上げ、さらに自動車諸税の引き上げなどを行って、国民に一方的な負担と犠牲を強いる結果を招いている責任は断じて許すわけにいかないのであります。
 このように申し上げましても、三木総理、なお責任を痛感されておりませんか。

発言情報

speech_id: 107705261X02719760408_004

発言者: 小平忠

speaker_id: 11712

日付: 1976-04-08

院: 衆議院

会議名: 予算委員会