橋本道夫の発言 (公害対策及び環境保全特別委員会)

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○政府委員(橋本道夫君) いま先生の御質問のございました第一点の単位について、それではかなりのものができたのかという御質問でございますが、この点につきましては従来地方自治体の多くのものがミリメーター・パー・セコンドというスピードでこの規制をしておりました。その後デシベルという補正加速度レベルでやるという問題が国際的にもその方向をとり出しまして、特に一九七四年にISOがその測定単位をもって規定をしていくということに国際的な合意を見たということがございます。また一方、国内におきましても、東京都を初め一部の地方自治体が最初スピードで規制をしておったのが、経験を積んだ上でデシベルでやった方がいいというぐあいに次第に傾いてまいりました。そのような経験も積み、またこの測定の計器の公害振動計と、こういうぐあいに呼んでおりますが、公害振動計の面におきましてもかなりの進歩が見られまして、今年にはこの規制法ができればJIS化ができるというところまでまいりましたので、国内的にも国際的にもこの補正加速度レベルを単位として採用するということについてはまず定着を見たと言って間違いないと思っております。
 次は、防振技術でございますが、工場の防振技術につきましては、地方自治体が三十年の末からいろいろ条例で努力をいたしまして幾つかの経験を積んだわけでございますが、どういう防振技術をやれば一体どのような費用効果がかかるものであるかということについての事例が相当そろってまいりました。また、この点につきまして通産省も十分な調査検討もいたした資料も固まりました。
 一方、この建設作業におきましても、建設作業における公害防止ということについて建設行政においても非常に努力をされ、また自治体においてもさまざまな実態調査あるいは指導ベースの経験を積んでまいりまして、こういうやり方ならばできるというようなことがある程度明らかになってまいりました。
 また、道路の問題につきましても、道路関係のエンジニアリングの部門におきまして建設行政でいろいろ御苦労をされ、あるいは警察行政でも御苦労をされて、どういう方式を使えばどれだけの効果を上げるかということについてのめどもついたと、このような防振の関係の技術的な進展ということをも専門委員会の検討の過程で各省のヒヤリング、自治体のヒヤリングすべてを通じて固まったわけでございます。
 それから、最後のこの補正加速度レベルはなぜよいのかという御指摘でございますが、振動の大きさをあらわします場合に、スピードよりも加速度の方が大きさをはかるには理論的にまずぐあいがいいということが一つあるわけでございます。
 それからもう一つの問題は、この現在われわれが公害振動として経験いたします振動に関連しましてISOにおきましても先ほど申し上げたような一九七四年にスタンダードとして採用し、また日本の中におきましても、この補正加速度レベルを実際に採用する向きがふえてきて計器としてもJIS化に至るという段階まで来たと、そのような利点がございますので補正加速度レベルというものを採用したわけでございます。これは振動数に応じてこの加速度の標準値というのがございまして、それに対してその振動数でどのような加速度であるかということの割合を対数に直してやったものでございます。
 なお、この補正加速度レベルで表示されるものにつきましては、従来地方自治体が行っておりましたミリメーター・パー・セカンドという単位と八ヘルツ以上のものにつきましては換算値がきくと、それ以下のものも一応の換算があるということで混乱も生じないという判断でございます。

発言情報

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発言者: 橋本道夫

speaker_id: 23167

日付: 1976-05-19

院: 参議院

会議名: 公害対策及び環境保全特別委員会