戸叶武の発言 (外務委員会)
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○戸叶武君 いま日中平和友好条約は政府の決意いかんによって調印される段階にきていると思うんです。
そこで、一番問題になっているのが覇権問題の取り扱いです、きょうは時間がありませんから内容には触れませんが。もう一つはやはりソ連側が、日本と中国との平和友好条約が結ばれると日本は中国側に片寄ってしまうんじゃないか、ソ連を仮想敵国として考えるような方向へいくんじゃないかという危惧を持っているので、そこにいろんな柔軟な働きかけを中国にし、日本に対しては第三者から見るとずいぶん厳しいいやがらせをやっているとしか見えないのであります。これは中国においては周恩来さんと十六年前に三たび私は長時間語りましたが、やはりお互いに相互信頼を深めて信義というものを強めて、イデオロギーや国境や民族に若干の差異があっても、お互いに助け合っていくようにしよう。これは若き日に彼が中国を出て、日本の大正六年から大正七年の嵐の時代に日本に留学し、その後フランスに留学したり世界を見てきている。ソ連においても一九〇五年の革命失敗後におけるレーニンが、やはり国外に出て世界を見て、そこにソ連革命の中においてもレーニンだけの柔軟な、断固とした意思は持っているけれども幅の広い、他民族に対しても愛情を持った革命的指導者は私は少ない。それはボルガ河畔の他民族の苦悩を知って、それを教育した教育者の父親から影響を受けたし、その中に立って、ツアーの専制政治に対して科学者が憤りを持ってテロリストの群れに入ったという悲劇も身内に感じてあの人間形成をされたんだと思います。
私は一番心配なのは、最近ロッキードもそうだ、あるいはロッキード以上に韓国の腐敗政治によってアメリカの指導者も日本の指導者も腐れただれているんじゃないかという不信感を世界から受けている。これを払拭できないまま選挙に突入するけれども、私はこんなことをやっていたら、アメリカでも大統領選挙に対して国民の熱が上がってないというのは、政治が腐敗しているからである。外交防衛が謀略の具に使われているからである。こんなことでいかに血を流しても、いかに金を使っても、私は果てしない阿修羅の世界を現出するだけだと思うんです。そういう意味において、やはり私はアメリカ独立の際に、あのいろいろな理論家が出た中において、無名な思想家がコモンセンス、常識ということが革命にとっては非常に大きなものだということを伝導して成果を上げたことがありますが、私は日本の政治がもっと常識的になり、われわれの生活と心と結びついて、そうして私たちがこの国を守ると同時に、世界の平和共存に対して、本当に拡散防止条約批准以後において日本が見違えるようになった、捨て身の平和外交を展開して、祖国だけでなく全人類のとにかく悲願を達成しようという勢いを示してきた、これが全世界を揺すぶる私は日本の外交路線じゃないかと思うんです。
どうぞ、あなたのところは善光寺さんもあるんで仏心が幼いときから私はついていると思うし、すでに坊主と同様に頭もなめらかになっておりますから、この点で、やはり私は本当にあなたは外交中枢の要職にあって外交権を持っているんだ。しかも国会がこのざまである。政党が、あの醜類を包含しての何とも言えない国民から憤りを持たれている派閥集団の結合体になっている。こういうときに外交の一線からでも本当に未来に希望を持たせるような光が差してこないと、青年はニヒリズムになり、専制政治に対するテロリズムの発生というのもやたら起きてこなければならない。和のなかった時代に、天皇も謀略のために殺されるというような時代に、不安の時代に、それだけじゃない、日本も聖徳太子が和を求めたんで、和の世界に和を求めたんじゃない。いまこそ聖徳太子の時代以上に冷酷非情な教育と政治、それから健康管理の医療の問題、厚生の問題、みなあるが、ます外交の事柄は、拡散防止条約の批准以来、憲法に従って日本は平和外交をやり得るという基本的なものがつくられたんですから、外交権を持っているからといって三百代言的論理の中に埋没しないで、本当に外交を世界の人々の心をかち取るという形において展開していかれるかどうか。このごろの歴代の外務大臣は大分みんなあか抜けしてきて聡明さがあるけれども、日本の政治は聡明さよりもはったりと暴力、ずうずうしいやつが政治をじゅうりんしている傾きがあるんで、その辺で、考え方はいいが頼り切れないお坊ちゃんにすぎなかったなどと言われないように、私は毒舌ですが愛情を持って小坂さんに望みを託するんですけれども、健康と同時にその決意やいかん、それを承って私は結びとしたいと思います。