佐分利輝彦の発言 (社会労働委員会)

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○政府委員(佐分利輝彦君) たとえば、ただいま御指摘ございました肝硬変でございますが、これは従来のABCCその他の疫学的な調査によりましても、特に被爆者に肝硬変が多いという結果が出ておりません。したがって、これを認定することは困難であると考えております。
 また、その前に御指摘のございました外傷、それによる手足の障害とか、あるいは皮膚の障害のケロイド、こういったものでございますが、これは医学的に見ましても昭和三十二年当時とまた現在の昭和五十一年当時では、かなりその後遺症の模様も変わってきているわけでございます。たとえば、三十二年には非常に足が動きにくかったけれども、それをそのまま放置しておきますと、現在においてはかなり動くようになったとか、あるいはケロイドの場合にも三十二年のときには非常に醜いかたいケロイドであったが、その後約二十年を経過してやわらかくなって余り目立たなくなったというような変化も起こっているわけでございます。したがいまして、そのような医学的さらに社会的な側面も重視しなければならないかと存じますが、世の中の進歩に合わせて今後認定の基準も逐次改善されるべきではあると存じますけれども、先ほど御要望のございましたようなところまで、いま直ちに認定の対象者を拡大するということは考えておりません。

発言情報

speech_id: 107814410X00319761019_028

発言者: 佐分利輝彦

speaker_id: 28258

日付: 1976-10-19

院: 参議院

会議名: 社会労働委員会