中村茂の発言 (建設委員会)

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○中村(茂)委員 五月十三日の本委員会において大臣から、既存の特殊建築物等の避難施設の整備に関する特別措置法案、いわゆるビル防災法について、この国会で提案することを断念するという正式な表明があったわけでありますが、それに対して私から、そのような政府の態度は納得できない。この防火避難施設というのは人命にかかわる問題だ、この法案の制定の経過からして、この国会に提案断念ということは納得できない。こういうふうに質問したわけでありますけれども、大臣から、この国会に出すことができなくなった経過と、したがって次の機会に出すように努力したい、こういう答弁があったわけでありますが、その答弁に対しても私はどうしても納得できないということで、その措置について理事会で、ひとつ検討していただきたい、こういうことで理事会にゆだねたわけであります。
 その後、理事会において私は、この国会に出すように、何といっても筋からして特別決議をしていただきたいということを主張したわけでありますけれども、いままでの経過、政府も、そういうふうに言っているんだから特別決議ということはなじまないということでございまして、したがいまして、前回に引き続いて私の考え方を申し上げて、大臣の決意をひとりお伺いしたい、こういうふうに思うのです。
 私、いろいろな角度から考えてみまして、この法案を政府が出すようになった、その原点、どうして出すようになったかということを大臣に、もう一度よく考えていただきたいというふうに思うのです。
 この前も申し上げたわけでありますけれども、大阪の千日デパート、熊本の大洋デパート、あの大火災、特に大洋デパートなどについては御存じのように九十九名の死者、百名以上の負傷者を出したという大災害で、そのときに政府で特別に亀岡建設大臣を派遣いたしまして、そういう人災にかかわるような防火避難施設については、まず基準法を改正して、それを既存の特殊建築にまで遡及させよう。消防法を改正してスプリンクラーを設置するようにしよう。この二大方針を決めて人命を守っていこうという、この原点、それからずっと、いろいろ経過してまいりました。
 その経過の中においても、こういう重要な問題でありますから、本委員会で慎重審議をやってまいりました。そして、この問題について、もっともっと検討しよう、即基準法の改正とイコールということでは、なかなかむずかしい問題があるということで、本委員会で附帯決議もいたしました。それから小委員会をつくって、小委員会でいろいろな角度から論議もしてまいりました。参議院では、次期国会には必ず出すという当時の中馬建設大臣の表明もございました。
 ですから私どもは、何といっても、この国会で、人命を守るために、いわゆるビル防災法について成立させたいということで、誠心誠意、来たわけでありますけれども、いろんな事情で、この国会には出すことができなくなった、こういうことでございます。会期もここまで来れば、私も一歩下がって——いま発言する瞬間までは、筋からして何といっても、この国会へ出さなければならぬということを私は徹頭徹尾、主張してきたわけでありますけれども、もう、ここまで来れば、そうも言ってられませんから、次の通常国会ぐらいには必ず出すという強い決意を大臣に、ひとつお願いしたいと思うのです。私は、はっきり申し上げまして、そういう表明がはっきりないとすれば、この法案が出るまで、建設省から出る法案については非協力の態度をしていきたい、このくらいなつもりであります。国会も詰まってまいりましたけれども、次の国会には必ず出すというような強い態度、明確な大臣の考え方を、ひとつ表明するよう要望いたしたいと思う。

発言情報

speech_id: 108004149X01119770525_103

発言者: 中村茂

speaker_id: 18125

日付: 1977-05-25

院: 衆議院

会議名: 建設委員会