三原朝雄の発言 (内閣委員会)
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○三原国務大臣 お答えをいたします。
私、今国会において地籍明確化の法案を上程をして、政府原案を提案させていただきました。しかし、私自身、この提案に対しましては、現在における沖繩の事情と申しますか、背景についてきわめて慎重な姿勢で検討をしてまいったところでございます。沖繩は、戦後から復帰、そして現在に至ります間、厳しい状態の中にあって県民の方々が生活をしてこられた、県政が運営されてきたということを十分反省をしてまいったところでございます。なおまた、復帰後の暫定法に対します政府としての施策あるいはお約束の実行等について、それがどうあったのかという反省にも立ってまいったわけでございます。
そこで、国会において、審議の前でございましたが、まずこの法案について徹底的に検討をしていこうということで、特に野党三党から、及び民社党、新自由クラブからも貴重な御意見を拝聴いたしました。そういう点を総合的に勘案をし、委員長を中心にして、この問題につきましては、私どもも十分いま申し上げたような反省に立ってこの審議をお願いいたそうとしておりましたが、実は、かつてないような全面修正ということに結果がなるぞと言われたことにつきましても、私自身は、これはやむを得ない事態であるということを申し上げてまいったのでございます。そういうことで、今回の法案はいまだかってない全面修正という形で修正が行われて衆議院から参議院に送られた、そういう事情を私も非常に責任を持ちながら受けとめて、おるわけでございます。したがいまして、いま御指摘のように、法案が通ったからということで私自身は事足りるとは毛頭考えておりません。いまの沖繩の方々のそうした心情、現実の経済社会情勢、これの将来の発展ということも考えねばなりませんので、そういう立場で、私は、きのうも法案が通ったときに長官談話を発表いたしましたが、過去五年間の復帰後の政府の施策の反省とともに、今度の法案が通った時点から、再度そうしたことを繰り返してはならない。相当な努力を政府もいたしたわけでございますけれども、実際の県民の方々の受けとめ方はそういう状態になっていない。したがって、私といたしましては、法案を通していただいた現段階におきましては、とにかくきょうから、県民の気持ちと申しますか、現地の意見を聴取しながらこれが実施に当たっていこうという考え方でございます。
そこで、五年ということでお願いをして十年に修正を願っておりますけれども、まず二年ぐらい、その時点に立って再検討してみる。本当に今度こそ約束を果たし得るかどうかという立場に立って、私はこの法律によって約束したことの実施をしていきたいという立場で参りたいと思うのでございます。私自身が二年も三年もおるということではございますまいけれども、政府としてはそういう姿勢のもとに、あるいはそれを実行しなければならぬという責任を持ちながら対処していくべきである、そういう考え方に立っておるわけでございます。