佐々木輝夫の発言 (農林水産委員会)

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○佐々木政府委員 日ソ間の漁業取り決め締結交渉につきまして、本日までの経過の概要を御報告いたします。
 去る五月三日、三度目の訪ソをしました鈴木農林大臣とイシコフ漁業大臣との間で五月五日以来話し合いが続けられておりますが、去る十七日の会談におきまして基本的な問題についての両者の立場にかなりの歩み寄りがうかがわれましたものの、昨十八日の会談においてソ側から重要な修正提案がございまして、引き続き両大臣間での協議が続けられている状況にございます。
 すなわち、去る五月五日の会談において、わが方はソ側に対し、わが国海洋二法の成立を背景とした二つの案を示しました。第一案は、日ソ双方の二百海里水域内操業に関する双務協定を締結すること、第二案は、ソ連二百海里水域内でのわが方の操業に関する協定及び、わが方二百海里水域内でのソ連の操業に関する協定を同時に締結することであります。第三案は、従来行われてきましたいわゆる日ソ協定締結交渉を継続し、わが方二百海里水域内でのいわゆるソ日協定は別途交渉することとなるというものでありまして、ソ側が第三案による交渉継続を希望した結果、五月七日以来いわゆる日ソ協定の交渉が行われてきたわけであります。
 わが方といたしましては、本件交渉に当たっては、純然たる漁業問題として協定を結ぶべきであるとの基本方針を定め、北洋漁業におけるわが国の伝統的操業を維持すること及び日ソ平和条約締結交渉におけるわが方の立場に影響を与えない形での妥結に全力を挙げてまいりました。
 このようなわが方の立場はなかなかソ側の理解することとならず、交渉は難航をいたしておるわけでございますが、わが方としては、去る十三日、累次のソ側との折衝の結果を踏まえまして、わが方として考えられるぎりぎりの案を提出する一方、十六日には福田総理からブレジネフ書記長及びコスイギン首相に対し親電をもって日ソ友好の大局的な見地から交渉の早期妥結を図るよう呼びかけが行われました。
 これらの結果、去る十七日の会談におきまして、純然たる漁業問題として本件協定を締結するとの立場で交渉の早期妥結を図るということにつきまして両大臣間の基本的な合意を見、これらの立場を協定中に明記するとの方向で専門家会議において案文の詰めが行われたわけでございます。
 これらに基づき、昨十八日、第七回の両大臣間会談が行われたのでございますが、冒頭申し上げましたとおり、この会談におきましてソ連側から協定全般の性格にかかわる重要な修正提案がございまして、引き続き大臣間での協議が続行されることとなっております。
 本件漁業交渉は、現在協議中の協定案文の取りまとめのほかに、今後漁獲割り当ての問題等残されている問題は決して少なくないわけでございますが、妥結へ向けて一層の努力を払いつつあるということをとりあえず御報告いたしたいと思います。
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発言情報

speech_id: 108005007X02819770519_002

発言者: 佐々木輝夫

speaker_id: 3794

日付: 1977-05-19

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会