角野幸三郎の発言 (内閣委員会)
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○説明員(角野幸三郎君) 今回の公務員給与の引き上げ率及びこれに関します定昇問題との関係の経緯について御説明いたします。
この人事院勧告といいますのは、六・九二という官民較差、高さの差を埋めるということ及びその配分ということですべてでございます。
ところが、民間のいわゆる春闘、たとえばことしの場合八・八というような労働省御発表の数字がございますが、これと比べて理解するにはどういうふうに理解すべきかという質問がございます。したがって私どもは、人事院としてはベースアップの高さに定昇を足すということは無理があるということを従来申し上げております。といいますのは、昇給といいますのはこれは一号上がりますと同時に一歳年をとります。そうしますと、これはそこで一歳高い人のその水準にそのまま乗るだけでありまして、給与水準というのは別に上がらないわけでございます。極端に言いますと、ローテーションが完全に行われました場合には昇給率ゼロという状態になるわけでございます。したがいまして、これは見かけの制度の高さだけ申しますと高さがございますが、そのローテーションの歩どまりのいかんによっていかようにでもなる、人件費という関係でその財源的な高さというものは結果的に出てくるというものでございます。したがいまして、私どもがベースアップをしておりますのは、これは実質の高さを意図しておるものでございまして、そういうふうなローテーションできょうもあすも変わるというような昇給率をとらえるということは非常にむずかしいので、これを足すということはちょっと慎重にやらなくちゃならないというようなことで申し上げておりましたところ、いまのように民間と比べてみるにはどうだということで、それではということでそのいろんなケースを御説明したわけでございます。たとえば、民間のように一年に一回、まあ大多数そのようなものが多いんですが、四月に一斉に上がると仮定すれば、現に公務員はそうではございませんけれども、そういう仮定を用いれば幾ら上がるかという話を申し上げたわけでございまして、それは二・四三という数字があります。それは現在の公務員の上がる仕組み、昇給の仕組みとは違いますけれども、民間のたとえばそういう状態で上がると、仮定でございますが、そうしますと二・四三ということになりますと。しかしこの数字をそのまま足すということは、これは上がり過ぎになります、足し過ぎになりますということを申し上げたわけでございます。で、これはやはりいま総裁から御説明がございましたように、公務員の上がり方というのは年に四回、その一回どれかにみんなが上がるというかっこうでありますので、それを無視した足し方は、それは民間と対比するときにはちょっと足し過ぎではないかということを昨日も申し上げたわけでございます。で、しかしこれは考え方によりまして、その中の職員一人一人の上がり方というので見るとどうだとか、いろんなとらえ方がございます。私はそのとらえ方を言っている意味ではございませんで、ベースアップの率に足すとした場合に何を足すかというところは考えてくださいということを言っているわけでございます。ですから、そこのところが何種類かの数字が出ておることは事実でございますが、いろんな足し方がございますが、そういうことで結果的に申しますと、それならばそこに出ております、たとえば二・四三をまるまる足すということになりますと九・三五という数字になりますが、こういう数字と、それから私どもが四分の三を足しましてやっております八・七四という数字と、それぞれの数字についての調整といいますか、その調整をそれでは私がしましょうと——考え方の話でございます——ということでゆうべは終わったわけでございます。別にそれで統一見解とか、文書で発表するとかいうことを申し上げておりませんが、実質的に数字がいろいろ両立したままで終わりましたら、私どもとしてもやっぱり理解として皆さんに困りますものですから、その数字の性質なり取り扱いの調整をいたしましょうということで昨日の記者諸君との会見は終わったというのがその実情でございます。