安島友義の発言 (社会労働委員会)

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○安島委員 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となりました健康保険法及び船員保険法の一部を改正する法律案及び自由民主党の、これに対する修正案に対して、ともに反対するものであります。
 反対理由の第一は、健康保険財政の構造的な赤字要因について、これまで政府は何らメスを入れようとせず、今回もまた、当面を糊塗することにのみ、きゅうきゅうとしていることであります。
 近年、医療費は個人所得の伸び率を大幅に上回り、年々二〇%の伸びを示し、その対国民所得比は、すでに国際的水準に見合う六%に達しようとしております。さらに保険外負担として、この国民医療費の統計に含まれない差額ベッドや基準看護病院における付添料などがあります。したがって、わが国の医療費の実態は、すでに異常に肥大していると見ないわけにはいきません。
 この異常肥大の主な原因について、私は水増し請求や架空請求、また過剰診療を常態化させている点数出来高払い制度と、薬を使えば使うほど医療収益が大きくなる薬価基準制度との二つを強調するとともに、このような制度改革に対する政府の誠意が全く見られないのであります。
 反対理由の第二は、政府が五十三年度を目途に抜本改正に取り組むという、その実行を裏づけるものが何もないことであります。
 これまでの経過を振り返ってみても、健康保険法改正のたびに、政府は私たちの主張に対して、いつも同じことを公約してまいりました。しかしながら、政府が財政対策以上のものを提示したためしは、いまだかつて、ないではありませんか。
 反対理由の第三は、政府案は当分の間ボーナスからも千分の二十の保険料を取るなど、他の社会保険とのバランスをまるで配慮しない、場当たり的な対策になっていることであります。
 周知のように、社会保障制度審議会は去る二月二十一日の答申で、この特別保険料については「たとえ時限的措置を講ずるとしても、にわかに容認することはできない。」と全会一致で確認しており、したがって千分の二十を千分の十五にするなどの部分的修正には、とうてい容認しがたいところであります。
 反対理由の第四は、初診時及び入院時の一部負担の引き上げについては、昨年の第七十七国会において、全会一致で削除された経過を全く無視するものだということであります。
 患者、利用者負担の適正化は、本人と家族の給付率格差の撤廃、保険外負担の解消等と同時に措置しなければ、とうてい国民の理解と協力を得ることはできません。
 以上、主な理由を申し上げまして、原案及び修正案に反対するものであります。(拍手)

発言情報

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発言者: 安島友義

speaker_id: 16588

日付: 1977-11-01

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会