森武夫の発言 (文教委員会入試問題に関する小委員会)

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○森参考人 全国高等学校長協会会長の森でございます。
 この大学入試の改善につきましては、私たちの協会といたしまして、昭和四十五年、当時全国を吹き荒れました高校紛争の厳しい反省に立ちまして、何としてでも大学入試の改善に取り組んでいただきたいということを、昭和四十五年の十月に全国の高校長が集まった際に決議をいたしました。大きな柱は、当時三つ立てまして、調査書の尊重、第二が統一学力テストの実施、第三が各大学に入試改善に関する常置の機関の設置、以上の三本を内容といたしまして各方面に訴えました。それが当時の世論の大きな反響をいただきまして、文部省、国大協その他関係御当局でこの問題について慎重な御努力をいただきまして、御承知のように七年がかりでこの新しい大学入試の改善の方向にスタートを見たのでありまして、その間の関係各方面の御努力に深い敬意を表しているところでございます。
 先ほど小委員長のお話がありましたとおり、国立学校設置法の一部改正が衆参両院で可決をされまして、五月二日に大学入試センターがオープンしました。この法律制定のときに参議院におきまして附帯決議をつけていただきまして、われわれの要望もその中で数多く取り入れられておるということは御承知のとおりだと思います。
 それで、去る七月末に、各大学の行うところの二次試験の細目等が発表されまして、いよいよ五十四年春の本番に対して共通一次並びに各国公立大学の行う二次試験というものの全貌がほぼ出そろいました。それを見ましていささかショックを受けましたのは、国大協のガイドラインというものが示されておりまして、われわれは深く期待をいたしておりましたが、ふたをあけた結果、必ずしもガイドラインにほとんどが沿っていただけるということではないという点で、かなりのふぞろいがある。したがって、われわれの全国高等学校長協会といたしましては、この大学入試の方向については、総論賛成でございますが、各論についてはまだまだ要望したい点がいろいろございます。
 本日の時点でそれを要約して申し上げますと、今回の大学入試制度改善の方策については、これが高等学校教育の正常な発展に寄与するべきものである、こういう観点に立ちまして、その問題点を指摘し、改善のため具体的に種々の提案と要望を文部省、国大協その他関係方面に対して行ってまいりました。ところが、今回文部省から示されました昭和五十四年度以降における大学入学者選抜実施要項についての決定内容については、われわれの要望するところと著しく懸隔があり、きわめて遺憾でございます。
 そこで、私たちはここに改めて従来の要望事項を再確認するとともに、昭和五十四年度実施に際して、特に次の点についてこれが確実に実現されるように特に強く要望いたしたいと思います。
 以下、三点について申し上げます。
 第一点は、共通第一次学力試験の実施期日、この実施期日は、正常な高校教育を確保する見地から二月初旬以降とするように改めていただきたい。そのため、合格発表期日の繰り下げ、選抜に関する技術的問題の解決、大学入学始期の繰り下げの検討などについて適切な措置を講じていただきたい。
 第二点は、共通第一次学力試験の意義を重視し、各大学における第二次試験に学力試験を課する場合は、その科目数を、必要とするもの一ないし二科目としていただきたい。
 第三点は、二段階選抜、いわゆる足切りは、受験の機会均等、複数資料による適正な選抜等の観点から、これを全廃の方向で配慮していただきたい。
 以上三点が、いままでの大学入試改善の流れの中で、特に高等学校側から受験生の負担が過重にならないように、もう一点は高等学校の正常な教育を阻害しないように、以上二点に基づきましていまの時点で強くお願いを申し上げたい、こういう点でございます。
 以上、要点のみを申し上げました。失礼をいたしました。

発言情報

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発言者: 森武夫

speaker_id: 27691

日付: 1977-11-01

院: 衆議院

会議名: 文教委員会入試問題に関する小委員会