森武夫の発言 (文教委員会入試問題に関する小委員会)
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○森参考人 お答えいたします。
いまの嶋崎先生の御質問はなかなか厳しい御質問でございまして、この附帯決議の趣旨が全然生かされていませんと言えば、文教関係者、文部省以下国大協その他へ影響するところが甚大でございますので慎重にお答えを申し上げたい、こう考えております。
趣旨といたしましては、国大協でも二回にわたって調査研究報告書という非常に分厚い報告書も出されております。そして、先ほどもお話ししましたが、ガイドラインということをお示しいただいて、その中でも先ほどの、足切りは原則として望ましくないとか、二次試験の教科科目についても一ないし二科目程度にしてほしいとかいう御努力を非常に積極的にお払いいただいたという経過もよく承っております。結果的に、各大学が今回この附帯決議の趣旨に完全に足並みをそろえていない、そろわなかったということについては、私も先ほどお話ししたようにいささかショックを受けておるわけです。ただ、大勢としましては、いままで国立大学協会というようなところでお決めいただくそういう過去のお話も伺っておりますが、今回の問題については非常に積極的にとり組んでいただいた、少なくも大学の自主性のもとでできるだけの御配慮をいただいたという事実は、それぞれの細かい教科科目数を見ましても、あるいは小論文、実技、面接等をお加えいただいた、あるいはある大学では、医学部系においては第二次試験では学力検査は要りませんという積極的な方策を打ち出しております。そういう内容を考えますと、各大学がそれぞれのできる範囲で、積極的にその国大協のガイドラインをできる限り大幅に考慮をいただいたというふうに考えております。
ただ、特にある一校が従来と全然変わりなしに、文科系七科目、理科系八科目というままであることは大変遺憾なことだと思うのです。ただ、実情について伺いますと、そのある一校も、昭和四十五、六年に大学入試ができないことが一回あった。そして、その際に非常に研究されて、その積み重ねでいま来ているので、新しい改善の方向については、その趣旨は了承するが、もうちょっと時間をかしてくれ、もう少し科目を減らせるかどうか検討しようという前向きな姿勢であることも、この前その学長さんから直接お言葉をいただいておりますので、この方向については、やはり各大学はそれぞれの主体性、自主性をお持ちでお決めいただいていると考えておりますので、高等学校長協会としても、地域ごとにそのブロックの校長会か、あるいは現場の先生を交えて地域の大学といまお話し合いをして、できるだけ二次試験の科目を減らしていただきたい、あるいは足切りをできるだけないようにしてほしいという個々の要望を地域ごとに積極的に進めております。ということは、こういう仕組みにおいて、これを議員立法等で直接法的規制を加えるということは、これはまた一つ問題が起きると思います。そういう意味で、高等学校から大学へ、大学が高等学校にという共通の話し合いの場を持って、できるだけわれわれの要望をかなえていただく。
私は、今回の大学入試のこのやり方の出発点においては、百点満点で七十五点ですと、こう申し上げている。というのは、改善の方向ということを積極的に高く評価しているので及第点すれすれの七十五点、あと二十五点は各論についてまだまだ私たちの期待することがたくさんある。さっき申し上げた三つをかなえていただければ二十五点上積みをしたい、こう考えておるわけです。そういう意味で、いまの嶋崎先生の大変厳しい御質問ですが、大学の関係者もそれなりに御努力をいただいている。高等学校側では必ずしも十分ではございませんが、いまの時点では七十五点という評価で、今後二十五点の上積みを期待している、こういうところでございます。