渡辺美智雄の発言 (社会労働委員会)
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○国務大臣(渡辺美智雄君) 医療の問題につきまして、ただいまいろいろ御指摘を受けましたが、そのような問題点のあることは私もよく承知をいたしております。しかし、いずれにいたしましても、それらの問題は医療保険制度の基本にかかわる問題でございまして、かなり莫大な費用負担を伴う話であります。しかしながら、いずれ、幾ら費用負担を伴っても、やはり保険制度を前進をさせようということになれば相応の負担というものをしてもらいながら、やはりいま御指摘になったような面について、抜本的なメスを入れていかざるを得ない、そういうように私は考えております。
今回、来年度からそれに着手をいたしますと言っても、なかなか信用していただけないということは、まことに不徳のいたすところで残念でございます。しかし、今回は私ばかりでなくて、政府が打って一丸となりまして社会保険審議会において二年間もの間検討をしてもらい、また老人懇においても御検討いただいてその両方の審議会、懇談会からそれぞれ貴重な御意見が提出されたばかりでございます。したがって、これらの御意見というものを尊重をして、政府として本当にこれは取りかかっていこうというような姿勢であることは何回も繰り返して申し上げたとおりでございます。今回の改正は、御承知のとおり、現在の政府管掌の健康保険制度が運営できなくなるというような財政的窮迫に追い込まれておりますし、その原因については、もう先生に長々とここで申し上げる必要もなく、いろいろ原因があるわけであります。それらの問題について、私どもといたしましては、したがって、現在の被保険者というものが、やはり人口の老齢化や疾病構造の変化、医療内容の高度化等によって、あるいは家族給付の引き上げというようなものによって、それなりのだれかがやはり恩恵を受けてきておるわけであります。したがいまして、それらの赤字につきまして、一応全部一遍に私どもは解消したいと考えておったわけでございますが、なかなかそこまでも実際いかない。いかないけれども、できるだけこれらについては解消を図り、そうして新たに大きな負担を伴う抜本改正の問題について地ならしをした上でひとつ取っ組んでまいりたい。その取り組み方につきましても、政府が一方的に案をこしらえるというようなことより、衆議院の社労委員会等においても抜本改正のための小委員会を各党でやろうじゃないかというようなお話等も出ておりますので、それらの各党の代表者の方々とも相談をしながら早急にともかく対策を打ち立ててまいりたいと、かように考えておる次第でございます。