美濃政市の発言 (外務委員会)
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○美濃委員 私は先年欧州視察をしたときに、EC本部で、東南アジアの国ですけれども、当時ECはバターが三十万トンぐらい余剰滞貨をしておった。インドだろうと思うのですが、相手方の国は言わなかったけれども、食糧援助としてバターを出した。ところが、熱帯地方だから適当な冷蔵庫はないし、結局溶けて流れてしまった。食生活にも余りなじまない、バターというものは。食習慣がない、なじまないと同時に、餓死する条件になっておるわけですから、食べ物ですから食べれるのだが、貯蔵施設も何もないものだから、かなりのバターを送ってやったところ無意味になったというのですね。いわゆる溶けて流れてしまった。貯蔵施設もない。そういう事例を聞いてきました。これを送ってやれば食糧援助のためになると思って送ってやってもさっぱり何もならなかったというようなことの話を聞きましたが、それに類するような、日本側ではこれはいいだろうと思ってやっても余り相手方の国のためにはならなかったという問題が過去に起きた実例はありませんか。
そういう点がないように、日本側で考えてこれはいいだろうと思ってやっても、相手方の国にはやった結果が効果ゼロに近い、いまの話のようなことがあると思うのですよ。これからも、ゼロなんということは少ないだろうけれども、そういう点が、せっかく援助資金を出すわけですから、喜んでもらえるように、一〇〇%効果が上がるような条件を考える。しかし、一面また、発展途上国でありますから、日本の技術や日本の能力から見ると指導して、そして向こうが間違っておればこちら側で指導して、たとえば施設にしても、相手方は経験がないから、有手方の希望では効果が上がらない。やはり日本側の指導で施設をした方が、どうせやるにしても、してやった方が効果は十分上がるという面もあると私は思うのですね。一概に言えないが……。
また反対に、条件の違った国に行って援助をするわけでありますから、こちら側がいいと思っても、相手側の希望どおりにすることが効果があって、いまのパターの話じゃないけれども、こちらでいいと思ってもそれが効果にならない場合もあると思うのです。両面あると思うのですね。その両面を上手に、日本側としては選択を誤らないように、その日本側の指導が正しいという条件と、それから相手方が希望する条件との選択を誤らぬようにしなければならない。こちら側の条件が全く正しいんだと思ってやってやっても、結局効果が非常にないものができ上がるという場合もあるだろうし、相手方の言う条件どおりしてやったのでは、発展途上国ですからやはり経験もないから、経験のある日本側の主導でやった方が間違いない場合もあるでしょう。両面が出てくると思うのですね。その選択を誤らなければ一番いい援助になると思う。その選択を誤ると、せっかく援助をしても効果が薄いという結果が生じる場合があるのではないかと思うのです。そういう点を今後十分注意してもらいたい。具体的な実例は私は行って見ておりませんから、どういうものがどうなっておるという感覚ではないんだが、海外へ出ていろいろなことを聞いたり何かした中では、やはりそういう面が大切だと思うのですが、この際御意見を承っておきたいと思います。