武藤利昭の発言 (外務委員会)
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○武藤政府委員 わが国は大変な余剰米を抱えておるわけでございますので、これを援助に回すということはいつも私どもの脳中にある問題ではございますし、また現実に日本のお米を援助に回したという例もあるわけでございます。
ただ、問題が一つ、二つございまして、一つは、よく御承知のとおり日本のお米というのは大変高いものでございますから、国際価格に比べて高いということのために、日本の米を援助に回すためにはそれなりに追加の資金の手当てが必要になるという問題が一つ。それから二番目に、たとえば先ほどちょっと例を引きましたタイの米を、どこでもよろしいのでございますが、たとえばタイの米をインドネシアに回すというようなことをいたしますと、食糧不足に悩んでいるインドネシアが喜ぶばかりでなくて、お米を輸出したがっているタイの方も喜ぶ、両方の開発途上国に喜んでいただけるという二重の効果があるということがございます。
それからまた、国によりましては、お米につきましてもいろいろ好みがございまして、私よく存じませんのですが、お米にも丸いお米とか長いお米とかいろいろありますし、国によってはどっちの方がいい、どっちの方は余り要らないというたぐいのこともあるということでございますので、先ほど私がちょっと申し上げました、相手国が希望しないものを押しつけるわけにもいかないというような考慮もございまして、必ずしも日本のお米だけを援助に回すというわけにはいかないわけでございますけれども、具体的な例といたしましては申し上げましたが、日本のお米が援助に使われたという例がございます。最近の例では、昨年の十月から十一月ごろにかけまして、インドネシアが日本のお米を欲しいと言ってまいりまして、これは借款でございますけれども、九万トン幾らを借款で日本のお米をインドネシアに供与したという例がございます。これも、インドネシアの方は本当はタイ米が欲しかったらしいのでございますが、たまたまそのときにはタイの方に急の輸出余力がないということで、大変急ぐので日本のお米を供与してほしいというインドネシアの強い希望があったものでございますから、日本のお米を供与したわけでございます。
そういうようにいたしまして、相手国の希望がございますれば、それからまた所要の財政資金を講ずる余地がございますれば、日本のお米を援助に使うということも考えてまいりたいと思っているわけでございます。