伊藤公介の発言 (外務委員会)

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○伊藤(公)委員 わが国が国際的な人材を育てるという意味において、技術はもちろんでありますけれども、いまお話の中にありました語学教育の問題、私は実はこの場が適切であるかどうかわかりませんけれども、ちょうど外務大臣御出席でありますし、実力大臣でありますから、むしろ政府の新しい方針として、この問題をもう少し国家的な見地から取り上げていただきたいと思っているわけであります。
 いまわが国は受験シーズン、大変な受験戦争の中で、みんな学校に入るのはなかなか大変だ。しかし、そんな狭い受験戦争をくぐり抜けて、いま中学校から語学教育を始められて、中学、高校、大学、約十年間語学教育が行われても、大学を出ても国際人として実際に——御出席の外務省の関係の皆様方は別にして、これからアジアの中で経済援助をしていく、あるいは人的な交流もしなければならない。もうヨーロッパの中では、一つの国際的な機構の事務所で、国境を越えて若い世代の人たちがみんな共同作業をして、共同でプロジェクトを立てて、そして新しいヨーロッパ全体を貫くような大きな作業に参加しているという状況の中で、アジアの中におきましても新しいプロジェクトをつくって、国境を越えて一つの作業を、アジア大陸を縦断するような作業をしていかなければならない。そんな時期に、わが国の国際人としてのまず語学力は大変立ちおくれている。しかも、いまの教育制度の中では、これはもうこれから十年たっても二十年たっても、先行きは全く明るくない。教育制度の改革をしなければ、国際人としての、語学に強い日本人を育てるということは全く不可能だと私は思います。隣の中国ですでに、英語、ロシア語、日本語、三つの特に主要な語学を低学年にまで引き下げて、国際人としての中国人を育てるという国家目標を掲げて新しい出発をしているという状況の中にもかかわらず、わが国は非常に立ちおくれている。
 ひとつ外務大臣から、これはもうひとり外務省の問題だけではなしに、日本の、これから国際社会の中において生き延びていく上の最低の条件だと私は思いますけれども、この問題には強い姿勢で、国家的な見地から取り組んでいただきたいと思いますが、外務大臣の御所見を承りたいと思います。

発言情報

speech_id: 108403968X00619780317_053

発言者: 伊藤公介

speaker_id: 33876

日付: 1978-03-17

院: 衆議院

会議名: 外務委員会