高沢寅男の発言 (外務委員会)

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○高沢委員 私、日ソの平和条約の関係のことでお尋ねいたしまして、きょうはこれで終わりたいと思いますが、ただ、終わるに当たりまして、こういうふうな議論をやりますと、往々にして社会党の北方領土に対する態度というものがどうかということが出るので、念のためにそのことをひとつ申し上げておきたいと思うのであります。
 社会党は、先ほど言いましたように、千島に関しては、これは戦争で取った領土ではない、こういう立場をとっているわけであります。その幕末から明治の初めにかけての日本と当時のロシアとの間の取り扱いの条約は、それぞれの違いがあったにしても、戦争で取ったものではないということについては、千島全体がそういうものである、こう考えておりますから、したがいまして、われわれはカイロ宣言なりポツダム宣言なり、そういう趣旨からすれば、千島全体が日本の領土として当然回復されるべきである、こういう立場をとるわけであります。
 しかし、回復されるためには、その前提条件として、いまの日米の軍事同盟の関係であるとか、返還された千島が他日直ちに、今度はまたソビエトに対する軍事基地になるとかいうような危険性が排除される、そういうふうな前提条件があって千島全体が返還される、こういう立場を社会党はとるわけであります。
 その状態に行く過程の当然ステップがあるかと思いますが、そのステップの一つとして、共同宣言でわれわれが申し合わせをした日ソの平和条約を結んで、そうして歯舞と色丹の引き渡しを実現する、その際に日ソの間において千島全体という領土問題がお互いの間の継続案件としてあるということを確認をする、その上に立って第二段は、先ほど言いましたような平和と中立という条件を確保した上で千島の全体の返還を実現する、というような立場をわれわれ社会党はとっているわけであります。
 そういう意味においては、日ソの平和と友好の関係、そしてまた日本の固有の領土の回復というような立場からすれば、私はこの立場が一番妥当な立場である、こういうふうに考えるわけでありますが、最後に、質問を終わるに当たりまして、党の立場を明らかにして、そして政府もまた、この立場が妥当な立場ではないかということを十分考慮に入れて対ソ関係を進められるように要望したい。
 以上申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。

発言情報

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発言者: 高沢寅男

speaker_id: 6418

日付: 1978-03-29

院: 衆議院

会議名: 外務委員会