松田賢一の発言 (決算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○松田会計検査院説明員 昭和五十年度防衛庁の決算につきまして検査いたしました結果の概要を説明申し上げます。
検査報告に掲記いたしましたものは、本院の注意により当局において処置を講じたもの二件でございます。
その一は、艦船の年次検査等工事におきます船底塗装費等の積算に関するものでございます。
海上自衛隊の横須賀ほか四地方総監部では、船舶の造修等に関する訓令に基づきまして艦船の検査及び修理を実施しておりますが、その際造船会社等に発注する場合の予定価格の積算につきましては、海上幕僚監部が定めた船体部標準工数等により工数を積算しております。そして、このうち船底塗装工事の工数については、はけ、ローラー等による塗装の場合と同程度の工数となっており、また、足場工事の工数については工事の都度足場を組み立てたり、撤去する場合の工数といたしていたものであります。
しかしながら、近年各造船所等の施工の実態について見ますと、船底塗装ではエアレススプレーを使用するのが一般的でありますし、また、足場についても、そのまま移動ができるローリングタワー等を使用しておりまして、その所要工数は積算工数を大幅に下回っていると認められましたので、当局に注意いたしましたところ、海上幕僚監部では五十一年十月に船体部標準工数等を実情に適合するよう改め、十一月以降の契約に適用するよう処置を講じたものでございます。
その二は、液体酸素の調達に関するものでございます。
航空自衛隊千歳ほか五基地におきましては、配備する航空機の関係から、航空機搭乗員の吸入用酸素として使用する液体酸素を多量に購入しております。この液体酸素は、各航空基地に設置している液体酸素タンク注入渡しで受け入れられておりますが、設置されているタンクの容量が購入量に比べて小さいため、液体酸素を多くの回数に分割して搬入させていることにより、割り高な液体酸素を購入している状況でありました。
したがいまして、このような状況を改善する方策を検討いたしましたところ、タンクの更新時期が来ております千歳、百里、小松、新田原の各基地についてはもちろん、更新時期が来ていない松島、那覇の両基地につきましても、タンクを大型のものに取りかえれば、一度に多量の液体酸素を搬入させることができるので、輸送経費の減少などによって割り安な価格で液体酸素を購入することができ、他方のタンクの設置工事費の増などの経費の増加を考慮いたしてもなお相当な経費の節減を図ることができると認められました。
このことにつきまして当局に注意いたしましたところ、航空自衛隊では、五十一年五月に液体酸素の使用量の多い基地のタンクを大型化する方針を決定いたしまして、逐次タンクの大型化を実施いたしておりまして、これにより液体酸素購入費の節減が図れることになりました。
なお、以上のほか、昭和四十九年度決算検査報告に掲記いたしましたように、護衛艦の定係港における停泊中の給電について処置を要求いたしましたが、これに対する防衛庁の処置状況につきましても掲記いたしました。
以上、簡単でございますが、説明を終わります。