森下元晴の発言 (決算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○森下委員 防衛庁長官の考えは、まだ、成田のああいう局部的な問題については慎重にならざるを得ないというふうにおっしゃったわけでございます。軽挙に自衛隊が動くということは、これは実は大変なことでございます。
しかし、成田空港という名前よりもむしろ東京新空港、成田の空港は決して千葉県の空港でもございませんし、一地域的な空港でない、いわゆる日本の空港でございますし、日本を代表する空からの港でございますから、世界じゅうの人が出入りするわけです。聞くところによりますと、モスコーの空港なんかの警備は国境警備隊が防衛しておる。やはりこれくらい安全確保のために、内外の威信を守るために、いわゆる軍隊の力によって空港を守っておる、そういう世界の例もございますし、ただ五月二十日に開港ができたらいいのだというだけではなしに、開港されて後々までもこの空港の安全を確保しなければ、平和日本としての世界に対する信頼を失う。いわゆる国家権威をかけてでもこの空港は安全に開港して、そうして将来安全に運航しなくてはいけない、そういうことでございますし、将来とも他の空港と違った意味で、防衛庁長官としても警察だけの段階ではいかない段階が来るかもわからないというぐらい厳粛な気持ちでひとつ見詰めていってもらいたいと思います。その点は私の方もそれ以上申し上げません。
次の問題でございますけれども、これはたびたび外務委員会とか他の委員会、内閣委員会等で論議があった問題でございますけれども、いわゆる核兵器を使えるかどうか、また細菌兵器であれば憲法第九条の解釈では使えるかどうか、たびたび論議されております。ただ、原子力基本法とか、それから一昨年締結されました核拡散防止条約、こういう問題がございまして、現在のところは、核兵器はたとえそれが自衛のためではあっても使えない。われわれはこれがちょっと解釈に苦しむのですが、防衛庁長官の見解として、憲法九条のいわゆる自衛の手段としてであればどういう兵器でもよろしいか、また、そういうようないわゆる国際的な条約によって約束をしておることであるから核兵器は使えないとか、また細菌兵器は使えないか。これは非常にむずかしい問題でございますけれども、やはり国家国民を守るためには、平和国家として最後に許された行為は、やはり憲法九条に示された最後の自衛のための抵抗でございまして、相手が戦略核を使う、また戦術核を使う、そういう場合に、憲法九条の解釈によって核であろうと細菌兵器であろうと果たして使い得るのかどうか、お答えを願いたいと思います。