伊藤圭一の発言 (決算委員会)

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○伊藤(圭)政府委員 ただいま御指摘がございましたように、五十三年度の予算におきましても、陸上自衛隊は八六%、海空の自衛隊が九六%の充足率というものが予算に計上されているわけでございます。御承知のように、陸上自衛隊は昭和三十五年ごろまでは一〇〇%近い充足でまいりました。その後、高度成長に伴いまして、募集難というような事情もございまして、充足率は低下いたしているわけでございます。
 現在八六%を維持しておるわけでございますが、いま先生がおっしゃいましたように、私どもといたしましては、とにかく教育訓練を十分やって、精強な自衛隊をつくるのに不自由をしない範囲ではどの程度の充足が必要かということを、過去何度も研究いたしました。陸上自衛隊におきましては、航空機の運用あるいはホーク、そういった高度の技術を要しますところ、あるいは学校などの教育機関、こういうところは一〇〇%の充足率を維持しながら部隊を運用しなければなりません。しかし、一般の普通科の部隊等におきましては、ある程度の充足率があれば十分な訓練ができるというような判断をいたしておるわけでございます。このことはひとり自衛隊のみならず、世界各国の軍隊におきましても、平時の教育訓練を維持するというような立場からの充足率というものを決めているわけでございます。
 陸上自衛隊におきまして、いま申し上げましたような観点で、一応八六%というものを維持しておりますが、きわめて少ない十八万の陸上自衛隊員で有事即応の態勢をとるというためには、やはり充足率というものをなるべく上げる努力をしていきたいというふうにも考えているわけでございます。
 したがいまして、昨年八五・五%でありましたのを、五十三年度におきましては八六%まで上げてまいったわけでございますが、さらに研究を進めまして、どの程度の充足率がいいのかというのを研究を進めたいと思っておりますが、一方におきまして、隊員の人件費というものが防衛費をきわめて圧迫する要素になっているわけでございます。特に陸上自衛隊におきましては、すでにこの人件費が八〇%に到達しているというような実情もございますので、円満に新しい装備品を装備しながら、訓練を十分やりながら、どういう形で運営していくのが一番よいのかというような点についてはさらに検討したいと思っておりますけれども、現在の八六%、あるいはもう少しふやした程度のところで維持するのが適当ではないかというふうに考えているわけでございます。

発言情報

speech_id: 108404103X00319780406_012

発言者: 伊藤圭一

speaker_id: 710

日付: 1978-04-06

院: 衆議院

会議名: 決算委員会