島本虎三の発言 (公害対策並びに環境保全特別委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○島本委員 やはり批判と非難は違います。どういうような場合でもお互いに批判し合って、そして向上を図り、そのものを育成し、伸ばしていく。非難するということは悪いんですが、お互いに反省し合うことはいいんではありませんか。そういうような意味で私も環境行政にはずっと今後も対処していきたい、こう思っている一人なんであります。
長官、私の場合には、この環境行政を点検する物差しというものもちゃんと持っていなければならないんじゃないかと思っているのです。いつでも場当たり的であってはならないと思っているのです。私にはいままで四つの判断基準と申しますか、要件があると思っていました。いまでもそう思っています。
その一つは、開発による環境破壊をどこまでストップをかけたか。第二番目としては、従来のppmどまりの公害行政をどこまで引き上げたか、すなわち対症療法から未然防止にこれを引き上げたか、こういうような意味であります。第三番目は、住民や環境保護運動の期待や声にどれほどこたえることができたか、どう対処できたか、これが第三番目の物差しであります。第四番目は、財界、大企業、こういうようなものの圧力をどの辺まではね返せたか、これが私の持っておる物差しの四番目に該当するのであります。
したがって、第一の物差し、開発による環境破壊をどこまでストップをかけることができたか、この問題に対して、この一年間をずっと見ておりました。
昭和五十二年一月には、多くの環境自然保護の団体の反対、こういうようなこともありました国立公園内の日光バイパス、この計画を環境庁がお認めになった。昭和五十二年四月には、瀬戸内海の環境保持とそれから自然保護の観点から問題があるのじゃないかと言われた本四架橋の最悪ルート、児島・坂出ルートの早期完成に同意した。五十二年八月には、石油コンビナート中心の大規模工業開発基地計画のむつ小川原開発計画これに同意を与えた。こういうような件が一年間にございました。そのほかに、ちょっと意外だったのは、町民のほぼ半数の反対があると言われた愛知県の中部電力の渥美火力、こういうようなのもお認めになった、その後トラブルがあるようでありますが……。そのほか五十一年度の火力計画が出たものに一〇〇%の同意を与えた。さらに埋め立てを原則的に禁止し、抑制すべしと、こういうようなことになっていた瀬戸内海の沿岸で、五、六カ所の大型埋め立て計画にこれも同意しようとしているということをわれわれは承っているのであります。
そうすると、これはまほろばの精神とはまさに縁遠いのじゃないか、国土の破壊は急ピッチに進められかねないのじゃないか、まほろばどころか情緒豊かな日本の風土をかき回すような行為になるのじゃないか、むしばんでしまうような結果を招来するのではないか、こう思われるのであります。これを長官として、前の一年間の行政をどのように評価されましょうか。当然とお考えになっておられましょうか。この辺に対しての見解をお聞かせ願いたいと存じます。