公害対策並びに環境保全特別委員会
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会
会議録情報#0
昭和五十三年二月十七日(金曜日)
午前十時三十分開議
出席委員
委員長 久保 等君
理事 相沢 英之君 理事 池田 行彦君
理事 登坂重次郎君 理事 林 義郎君
理事 島本 虎三君 理事 水田 稔君
理事 古寺 宏君
高村 坂彦君 戸沢 政方君
西田 司君 橋本龍太郎君
土井たか子君 坂口 力君
竹内 勝彦君 東中 光雄君
工藤 晃君
出席国務大臣
国 務 大 臣
(環境庁長官) 山田 久就君
出席政府委員
環境政務次官 大鷹 淑子君
環境庁長官官房
長 金子 太郎君
環境庁長官官房
審議官 石渡 鷹雄君
環境庁長官官房
会計課長 高橋 盛雄君
環境庁企画調整
局長 信澤 清君
環境庁企画調整
局環境保健部長 山本 宜正君
環境庁自然保護
局長 出原 孝夫君
環境庁大気保全
局長 橋本 道夫君
環境庁水質保全
局長 二瓶 博君
委員外の出席者
特別委員会調査
室長 綿貫 敏行君
—————————————
本日の会議に付した案件
公害対策並びに環境保全に関する件(公害対策
並びに環境保全の基本施策)
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時三十分開議
出席委員
委員長 久保 等君
理事 相沢 英之君 理事 池田 行彦君
理事 登坂重次郎君 理事 林 義郎君
理事 島本 虎三君 理事 水田 稔君
理事 古寺 宏君
高村 坂彦君 戸沢 政方君
西田 司君 橋本龍太郎君
土井たか子君 坂口 力君
竹内 勝彦君 東中 光雄君
工藤 晃君
出席国務大臣
国 務 大 臣
(環境庁長官) 山田 久就君
出席政府委員
環境政務次官 大鷹 淑子君
環境庁長官官房
長 金子 太郎君
環境庁長官官房
審議官 石渡 鷹雄君
環境庁長官官房
会計課長 高橋 盛雄君
環境庁企画調整
局長 信澤 清君
環境庁企画調整
局環境保健部長 山本 宜正君
環境庁自然保護
局長 出原 孝夫君
環境庁大気保全
局長 橋本 道夫君
環境庁水質保全
局長 二瓶 博君
委員外の出席者
特別委員会調査
室長 綿貫 敏行君
—————————————
本日の会議に付した案件
公害対策並びに環境保全に関する件(公害対策
並びに環境保全の基本施策)
————◇—————
久
島
島本虎三#2
○島本委員 先般、環境庁長官の所信表明がございました。まさによい文句でありまして、私も二回以上は読ましてもらったのでありますが、所信表明を勉強したことは、かつて余りありませんでした。今回、できはわりあいにいいようであります。
長官に、この件についてあえてお伺いしておきますが、この所信表明は、単なる長官の考え方だけじゃなくて、この実行について大臣が国会と国民に約束したものである、私はそういうふうに受け取りたいのでございますが、そのとおりでよろしゅうございますか。
この発言だけを見る →長官に、この件についてあえてお伺いしておきますが、この所信表明は、単なる長官の考え方だけじゃなくて、この実行について大臣が国会と国民に約束したものである、私はそういうふうに受け取りたいのでございますが、そのとおりでよろしゅうございますか。
山
島
島本虎三#4
○島本委員 これを読んでみまして、前回の長官の所信表明と大体似ているところもございますが、斬新だと思われる点がございます。それは連帯と協調を強調している点でありますが、今回は特に「国際的な」という連帯と協調を特に二回ほど使ってございますが、国際的な連帯と協調というのはいかなる意図でございましょうか。前に大きくなったのでございましょうか、ぼやけたのでございましょうか。
この発言だけを見る →山
山田久就#5
○山田国務大臣 われわれの直面している環境問題というものは、いわばこれは全地球的な問題であり、またそういう観点から問題に取り組んでいく必要がある、こう考えております。そういう意味において、今後の問題を考えていく視野の置き方、そしてまた現にそういう意味での国際協力関係は、これはOECDの中におきましても、あるいはIMCOという形で国連の形態の中におきましても、そういう点の協力関係が発展途上国も含めて非常に進められておるところでござます。むろん二国間においては、日米関係あるいはカナダその他の国との関係がございますけれども、そういう広がりの視点で私はこの問題を考えていく、そこに連帯と協調を求めてやっていくということが目的を達成する上で非常に重要であると考えておったので、その点に触れたような次第でございます。
この発言だけを見る →島
島本虎三#6
○島本委員 その御意見は前回までは余り聞かれなかった意見でありまして、その点はぜひとも長官として——全地球的なことを言う人はきらいだ、こういうような発言さえも飛び出したことのある委員会でありますから、それをいま逆に、全地球的な国際協力も必要だという考えに立たれたということ、私はそれを評価しておきたい、こう思うのであります。
それともう一つは、昭和四十九年六月五日に自然保護憲章が制定されているのであります。この自然保護憲章には各政党も参加して、NHKの大ホールでこれは行われたものであります。当時は皇太子夫妻も出席されておったのであります。登坂重次郎氏も出席し、それに対して意見を述べられておったのであるし、もちろん私も出席さしてもらいました。なかなかりっぱな意見であります。この中で、第三項は行政の中に取り入れる、こういうような約束をはっきり言明されたのでありまして、それは私はなかなか進歩的な言動だと思っているのであります。したがって、この自然保護憲章に対して大臣はどのようにお考えでしょうか。行政の中にこれを取り入れていきたい、こういうようにお考えでしょうか。所信表明の中にはございませんけれども、あえてこの点を伺いたいと思います。
この発言だけを見る →それともう一つは、昭和四十九年六月五日に自然保護憲章が制定されているのであります。この自然保護憲章には各政党も参加して、NHKの大ホールでこれは行われたものであります。当時は皇太子夫妻も出席されておったのであります。登坂重次郎氏も出席し、それに対して意見を述べられておったのであるし、もちろん私も出席さしてもらいました。なかなかりっぱな意見であります。この中で、第三項は行政の中に取り入れる、こういうような約束をはっきり言明されたのでありまして、それは私はなかなか進歩的な言動だと思っているのであります。したがって、この自然保護憲章に対して大臣はどのようにお考えでしょうか。行政の中にこれを取り入れていきたい、こういうようにお考えでしょうか。所信表明の中にはございませんけれども、あえてこの点を伺いたいと思います。
山
山田久就#7
○山田国務大臣 御承知のように、自然環境というものはわれわれの人間生活と非常に微妙な連帯関係を持っているものでありますが、これを育て、はぐくむ母体である、こう言って差し支えないと思います。そういう意味において、非常に有識経験の皆さん方が相集まって、それで憲章をつくられたということは、これを高く評価し、われわれとしてもこの憲章を十分頭に置いて、そしていろいろ行政の上に寄与したいというふうに考えております。
この発言だけを見る →島
島本虎三#8
○島本委員 よろしゅうございます。
長官、その中の第三項には、これはやはり重大な一つの項があるのであります。「開発は総合的な配慮のもとで慎重に進められなければならない。それはいかなる理由による場合でも、自然環境の保全に優先するものではない。」こうあるのであります。当時、三木環境庁長官でありましたが、その後総理大臣にもなられたのでありますが、これを行政の中に取り入れる、このことをはっきり言明してございましたことを、この機会に長官にはっきり申し上げさしておいてもらいたい、こう思うのであります。
それで、話を進めさしてもらいたいと思いますが、昭和五十一年の十二月二十四日、これは福田内閣のキャッチフレーズとして、あの清新さ、この代表格として登場した昭和のトリオ、その一人が、最年少閣僚として注目された前石原長官だったわけであります。就任記者会見で、日本の愛する風土がゆがんでしまった、まほろば精神を強調され、当時は斬新な話題を提供してくれたのであります。いまその額は長官の執務室に張られてございます。この一年間いろいろな話題も提供され、事件もありましたけれども、最後はついにタカのつめを出して退場した、私はそういうように承知しているのでありますが、第九代目の長官として、今度はその重厚さを買われて登場したのが山田新長官であります。温故知新とも言われておりますし、調査なくして発言なし、こうも言われておりますし、人のふり見てわがふり直せ、こういうような言葉もあるようであります。この一年間、前長官の時代を振り返って長官としてはどのようにお考えでございましょう。そして今後はどのように対処する決意でございましょう。
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それで、話を進めさしてもらいたいと思いますが、昭和五十一年の十二月二十四日、これは福田内閣のキャッチフレーズとして、あの清新さ、この代表格として登場した昭和のトリオ、その一人が、最年少閣僚として注目された前石原長官だったわけであります。就任記者会見で、日本の愛する風土がゆがんでしまった、まほろば精神を強調され、当時は斬新な話題を提供してくれたのであります。いまその額は長官の執務室に張られてございます。この一年間いろいろな話題も提供され、事件もありましたけれども、最後はついにタカのつめを出して退場した、私はそういうように承知しているのでありますが、第九代目の長官として、今度はその重厚さを買われて登場したのが山田新長官であります。温故知新とも言われておりますし、調査なくして発言なし、こうも言われておりますし、人のふり見てわがふり直せ、こういうような言葉もあるようであります。この一年間、前長官の時代を振り返って長官としてはどのようにお考えでございましょう。そして今後はどのように対処する決意でございましょう。
山
山田久就#9
○山田国務大臣 私は、御案内のように、ずっと世界をあちこち行き、そして日本人自身、またわれわれというものを、そういうような広い立場で自分を反省し、そしてまたわれわれの生活を考え、またわれわれの今後の生き方についていろいろ考えさせられる、そういう経歴の中に私は育ってまいりました。したがって、当時からそういう意味でこの環境問題というものについては大変大きな関心を持っておったようなわけでございます。いわば日本の持つこの恵まれた環境の中でわれわれの生命を公害から守り、そしてまた環境を保全し、さらに進んで今後よりよい環境をつくるということのために、及ばずながら皆さん方の鞭撻とお知恵を拝借しながらがんばっていきたい、これが私の本意でございます。
前長官の件につきましては、私、批判は好きな方ですけれども、しかし、余り人の批判はしないということを信条にいたしておりますので、その点はどうかひとつ御勘弁をお願いいたしたいと思います。
この発言だけを見る →前長官の件につきましては、私、批判は好きな方ですけれども、しかし、余り人の批判はしないということを信条にいたしておりますので、その点はどうかひとつ御勘弁をお願いいたしたいと思います。
島
島本虎三#10
○島本委員 やはり批判と非難は違います。どういうような場合でもお互いに批判し合って、そして向上を図り、そのものを育成し、伸ばしていく。非難するということは悪いんですが、お互いに反省し合うことはいいんではありませんか。そういうような意味で私も環境行政にはずっと今後も対処していきたい、こう思っている一人なんであります。
長官、私の場合には、この環境行政を点検する物差しというものもちゃんと持っていなければならないんじゃないかと思っているのです。いつでも場当たり的であってはならないと思っているのです。私にはいままで四つの判断基準と申しますか、要件があると思っていました。いまでもそう思っています。
その一つは、開発による環境破壊をどこまでストップをかけたか。第二番目としては、従来のppmどまりの公害行政をどこまで引き上げたか、すなわち対症療法から未然防止にこれを引き上げたか、こういうような意味であります。第三番目は、住民や環境保護運動の期待や声にどれほどこたえることができたか、どう対処できたか、これが第三番目の物差しであります。第四番目は、財界、大企業、こういうようなものの圧力をどの辺まではね返せたか、これが私の持っておる物差しの四番目に該当するのであります。
したがって、第一の物差し、開発による環境破壊をどこまでストップをかけることができたか、この問題に対して、この一年間をずっと見ておりました。
昭和五十二年一月には、多くの環境自然保護の団体の反対、こういうようなこともありました国立公園内の日光バイパス、この計画を環境庁がお認めになった。昭和五十二年四月には、瀬戸内海の環境保持とそれから自然保護の観点から問題があるのじゃないかと言われた本四架橋の最悪ルート、児島・坂出ルートの早期完成に同意した。五十二年八月には、石油コンビナート中心の大規模工業開発基地計画のむつ小川原開発計画これに同意を与えた。こういうような件が一年間にございました。そのほかに、ちょっと意外だったのは、町民のほぼ半数の反対があると言われた愛知県の中部電力の渥美火力、こういうようなのもお認めになった、その後トラブルがあるようでありますが……。そのほか五十一年度の火力計画が出たものに一〇〇%の同意を与えた。さらに埋め立てを原則的に禁止し、抑制すべしと、こういうようなことになっていた瀬戸内海の沿岸で、五、六カ所の大型埋め立て計画にこれも同意しようとしているということをわれわれは承っているのであります。
そうすると、これはまほろばの精神とはまさに縁遠いのじゃないか、国土の破壊は急ピッチに進められかねないのじゃないか、まほろばどころか情緒豊かな日本の風土をかき回すような行為になるのじゃないか、むしばんでしまうような結果を招来するのではないか、こう思われるのであります。これを長官として、前の一年間の行政をどのように評価されましょうか。当然とお考えになっておられましょうか。この辺に対しての見解をお聞かせ願いたいと存じます。
この発言だけを見る →長官、私の場合には、この環境行政を点検する物差しというものもちゃんと持っていなければならないんじゃないかと思っているのです。いつでも場当たり的であってはならないと思っているのです。私にはいままで四つの判断基準と申しますか、要件があると思っていました。いまでもそう思っています。
その一つは、開発による環境破壊をどこまでストップをかけたか。第二番目としては、従来のppmどまりの公害行政をどこまで引き上げたか、すなわち対症療法から未然防止にこれを引き上げたか、こういうような意味であります。第三番目は、住民や環境保護運動の期待や声にどれほどこたえることができたか、どう対処できたか、これが第三番目の物差しであります。第四番目は、財界、大企業、こういうようなものの圧力をどの辺まではね返せたか、これが私の持っておる物差しの四番目に該当するのであります。
したがって、第一の物差し、開発による環境破壊をどこまでストップをかけることができたか、この問題に対して、この一年間をずっと見ておりました。
昭和五十二年一月には、多くの環境自然保護の団体の反対、こういうようなこともありました国立公園内の日光バイパス、この計画を環境庁がお認めになった。昭和五十二年四月には、瀬戸内海の環境保持とそれから自然保護の観点から問題があるのじゃないかと言われた本四架橋の最悪ルート、児島・坂出ルートの早期完成に同意した。五十二年八月には、石油コンビナート中心の大規模工業開発基地計画のむつ小川原開発計画これに同意を与えた。こういうような件が一年間にございました。そのほかに、ちょっと意外だったのは、町民のほぼ半数の反対があると言われた愛知県の中部電力の渥美火力、こういうようなのもお認めになった、その後トラブルがあるようでありますが……。そのほか五十一年度の火力計画が出たものに一〇〇%の同意を与えた。さらに埋め立てを原則的に禁止し、抑制すべしと、こういうようなことになっていた瀬戸内海の沿岸で、五、六カ所の大型埋め立て計画にこれも同意しようとしているということをわれわれは承っているのであります。
そうすると、これはまほろばの精神とはまさに縁遠いのじゃないか、国土の破壊は急ピッチに進められかねないのじゃないか、まほろばどころか情緒豊かな日本の風土をかき回すような行為になるのじゃないか、むしばんでしまうような結果を招来するのではないか、こう思われるのであります。これを長官として、前の一年間の行政をどのように評価されましょうか。当然とお考えになっておられましょうか。この辺に対しての見解をお聞かせ願いたいと存じます。
山
山田久就#11
○山田国務大臣 いまいろいろ御指摘がございましたけれども、御案内のとおりに、いろいろな開発計画と環境の関係、これは一つの基準により、またきわめて冷静にいろいろな判定を下さなければならぬものだという一般的な考えを私は持っております。
ただいまの御指摘の点、私といたしましてもいろいろ今後、その点についての評価等、あるいはまた、これから環境庁として評価するものも入っているやに考えまするけれども、ひとつ十分に考えさせていただきたいと思います。
ただ、いずれにいたしましても今日、環境問題というものと開発の関係は、とにかく事が起こってということではなくて、事前に科学的、客観的な評価というものが一定の基準によって行われるということが一番望ましいことでもあるし、またそれが一番有効でもあり、効率的でもある、私はこう考えておるわけでございまして、かねて懸案のいわゆる環境のアセスメント法、ああいうような環境評価の枠組み、制度、こういうものもぜひつくり上げるということによって、そういうものに最も合理的に対処するように努めたい、こう考えておる次第であります。
この発言だけを見る →ただいまの御指摘の点、私といたしましてもいろいろ今後、その点についての評価等、あるいはまた、これから環境庁として評価するものも入っているやに考えまするけれども、ひとつ十分に考えさせていただきたいと思います。
ただ、いずれにいたしましても今日、環境問題というものと開発の関係は、とにかく事が起こってということではなくて、事前に科学的、客観的な評価というものが一定の基準によって行われるということが一番望ましいことでもあるし、またそれが一番有効でもあり、効率的でもある、私はこう考えておるわけでございまして、かねて懸案のいわゆる環境のアセスメント法、ああいうような環境評価の枠組み、制度、こういうものもぜひつくり上げるということによって、そういうものに最も合理的に対処するように努めたい、こう考えておる次第であります。
島
島本虎三#12
○島本委員 どうも長官、つかみようがなかったのであります。どういうふうに解釈したらいいのか、第一の物差しをもってして、長官のいまの御答弁では一体どういうふうに解釈したらいいのか、ちょっと困るのであります。しかしながら、もう少し長官としても、いままでの行き方、これを十分見て、今回の予算はそれ以上の今度は公共投資や公共事業、こういうようなものを押しつけられますから、そこをはっきりしておかないと根本を誤ることになるのです。したがって、入る前に長官にこのことをひとつ提起しておいたわけなんでありますが、御答弁はどういうふうに受け取っていいのか、私ちょっとわかりませんが、ひとつこれは宿題にして、私の物差しにはまらなかったということにいたします。
第二の物差しであります。第二の物差し、すなわち従来のppmどまりの公害行政をどこまで引き上げたか、これは対症療法から未然防止に引き上げたか、この行政結果であります。
これを見る場合に、従来の後追い行政、対症療法どまりの公害行政から公害の未然防止を実現できる環境行政の確立が急務であるということを、長い間指摘されてきているわけです。長官もすでに御存じのように、水俣病対策を一つ見てもこれがはっきりわかるじゃありませんか。本当にこれは予防対策、すなわち対症療法よりも未然防止、これが必要だったのであります。それを怠った結果がいま如実の例としてあらわれているのが、いま悩んでおられる水俣病対策ではございませんか。そうしてみると、そのための代表選手というのはちょっと言葉がおかしいのでありますけれども、これは環境影響評価法、いわゆるアセスメント法の法制化だ。ところが、この問題については、歴代の長官は出す必要を唱えております。三木前総理大臣に至っては、環境庁長官のころから、総理大臣になって本会議の席でもこれを言っているのであります。しかし、依然としてできておりません。福田総理も、かつてこれを言ったのであります。今回は言っておりません。しかしながら、やはり環境影響評価、これこそがこの未然予防につながる立法なんであります。いま準備中だということを聞くのでありますけれども、環境庁の事務当局の足を引っ張るような一つの動きが前一年間で見られたということを私は遺憾に思っているのであります。
開発のメリットも評価すべきだ、こういうような言葉が当然、長官の口から出ました。これは通産当局と考え方が同じでありまして、法制化にはブレーキをかけ、経団連や経済界を喜ばしたことになってしまったわけであります。最後には福田総理におもねって法案をまとめ切れなかった、これが幕切れでございました。それだけではございません。他の省庁との間に渡り合って一生懸命やっていた総指揮官とも言うべき柳瀬企画調整局長を首にしてしまった。ちょうどそれは私が委員長のころであって、その理由一つさえ伺い得なかったのであります。
さらに、この環境行政は人の健康保護だけじゃなくて、生活環境の質を向上させる施策が必要である。そのためにこそ都市計画、それから土地利用計画、こういうようなものに鋭く切り込まなければならないはずであります。この面でも、この前一年間では、猪突といいましょうか、旅先で国土庁との併合論を打ち上げて、当然こういうものに対して、話し合いによって、ここまで環境庁としては手を入れないと環境を守り切れない、こういうようなことを、わかっていながら、これは猪突な旅先での発言がついに閣議の中でも田津長官等にかみつかれたり、物議を醸したりして大事な問題でけんかをぶちかけた、こういうようなことになってしまったじゃないですか。私は、これは本当に残念なんであります。そして結果残ったのは、アメニティー懇談会をつくって、その中でいろいろ討議しただけで終わってしまったのであります。大事な問題に対して、それはもうそらしておいて、そしてどうということのない問題を残してしまった。こういうようなことは私は高く評価はされないんじゃないかな、こう思っておるのであります。
この前長官の一年間の指導性や清新さ、こういうようなものはほとんど現実の環境行政に出なかった。あなたはどう取り組み、どう環境行政にフォローするつもりでしょうか。アセスメントは開発のメリットを評価するということを骨子とするか、基本的な考え方について、いまこの際、基本的ですから、長官、語るがごとくにお知らせ願いたいのであります。
この発言だけを見る →第二の物差しであります。第二の物差し、すなわち従来のppmどまりの公害行政をどこまで引き上げたか、これは対症療法から未然防止に引き上げたか、この行政結果であります。
これを見る場合に、従来の後追い行政、対症療法どまりの公害行政から公害の未然防止を実現できる環境行政の確立が急務であるということを、長い間指摘されてきているわけです。長官もすでに御存じのように、水俣病対策を一つ見てもこれがはっきりわかるじゃありませんか。本当にこれは予防対策、すなわち対症療法よりも未然防止、これが必要だったのであります。それを怠った結果がいま如実の例としてあらわれているのが、いま悩んでおられる水俣病対策ではございませんか。そうしてみると、そのための代表選手というのはちょっと言葉がおかしいのでありますけれども、これは環境影響評価法、いわゆるアセスメント法の法制化だ。ところが、この問題については、歴代の長官は出す必要を唱えております。三木前総理大臣に至っては、環境庁長官のころから、総理大臣になって本会議の席でもこれを言っているのであります。しかし、依然としてできておりません。福田総理も、かつてこれを言ったのであります。今回は言っておりません。しかしながら、やはり環境影響評価、これこそがこの未然予防につながる立法なんであります。いま準備中だということを聞くのでありますけれども、環境庁の事務当局の足を引っ張るような一つの動きが前一年間で見られたということを私は遺憾に思っているのであります。
開発のメリットも評価すべきだ、こういうような言葉が当然、長官の口から出ました。これは通産当局と考え方が同じでありまして、法制化にはブレーキをかけ、経団連や経済界を喜ばしたことになってしまったわけであります。最後には福田総理におもねって法案をまとめ切れなかった、これが幕切れでございました。それだけではございません。他の省庁との間に渡り合って一生懸命やっていた総指揮官とも言うべき柳瀬企画調整局長を首にしてしまった。ちょうどそれは私が委員長のころであって、その理由一つさえ伺い得なかったのであります。
さらに、この環境行政は人の健康保護だけじゃなくて、生活環境の質を向上させる施策が必要である。そのためにこそ都市計画、それから土地利用計画、こういうようなものに鋭く切り込まなければならないはずであります。この面でも、この前一年間では、猪突といいましょうか、旅先で国土庁との併合論を打ち上げて、当然こういうものに対して、話し合いによって、ここまで環境庁としては手を入れないと環境を守り切れない、こういうようなことを、わかっていながら、これは猪突な旅先での発言がついに閣議の中でも田津長官等にかみつかれたり、物議を醸したりして大事な問題でけんかをぶちかけた、こういうようなことになってしまったじゃないですか。私は、これは本当に残念なんであります。そして結果残ったのは、アメニティー懇談会をつくって、その中でいろいろ討議しただけで終わってしまったのであります。大事な問題に対して、それはもうそらしておいて、そしてどうということのない問題を残してしまった。こういうようなことは私は高く評価はされないんじゃないかな、こう思っておるのであります。
この前長官の一年間の指導性や清新さ、こういうようなものはほとんど現実の環境行政に出なかった。あなたはどう取り組み、どう環境行政にフォローするつもりでしょうか。アセスメントは開発のメリットを評価するということを骨子とするか、基本的な考え方について、いまこの際、基本的ですから、長官、語るがごとくにお知らせ願いたいのであります。
山
山田久就#13
○山田国務大臣 アセスメントについての考え方は、先ほど島本委員に私の考え方をお話ししたつもりであったのですけれども、要は、環境保全ということがわれわれの任務ですから、したがって、それについての一つの基準、ルールというものをつくり、そして事前にこれを評価にかけて、客観的、そして合理的にその評価が行われて、われわれの環境保全の任務が建設的に達成されていくというような体制づくりをやるべきである、これが基本的な考え方でございます。
いろいろまだ問題があって進まない、こういう点は私も残念だと思っております。ただ、環境庁のこれまでの努力とも相まちまして、このアセスメント法、この一つの行き方というものがやはり基本的に必要だということについての認識は大分浸透してきたんじゃないか、楽観するわけじゃないけれども、私はそういうふうに思っております。ただ、あえて、私も役人生活なんというものをしてきておりますけれども、官庁の間の権限というものの調整ということは想像以上になかなかむずかしい点がある。これは、そのやり方についていろいろ意を用いなければならぬ点もあると思います。と同時に、またいろいろ抱えている各官庁の仕事の態様というものが必ずしも部分的ではない。これは非常に長い道路建設というものをやっているものとあるいは工場とかその他の部分的な立地というものをやっているもの、あるいは水に大変な関係を持っているものと、いろいろ形態が違っておりますし、またすでにそういう半ばアセスメント的なものが法制化されているというような部門を一つの地ならしに持ってくるという仕事になってきますと、いろんな考慮があってやはりひっかかっているというのが、また外から見れば何をしているのだと言われるようなことかと思いますけれども、ひとつこの困難を克服するために尽力はいたしておりますけれども、そういうことのために手間取っておる。われわれとしては、何とかして日の目を見るようにこれをがんばっていきたい、実現を期したいということで尽力いたしておるような次第でございます。
この発言だけを見る →いろいろまだ問題があって進まない、こういう点は私も残念だと思っております。ただ、環境庁のこれまでの努力とも相まちまして、このアセスメント法、この一つの行き方というものがやはり基本的に必要だということについての認識は大分浸透してきたんじゃないか、楽観するわけじゃないけれども、私はそういうふうに思っております。ただ、あえて、私も役人生活なんというものをしてきておりますけれども、官庁の間の権限というものの調整ということは想像以上になかなかむずかしい点がある。これは、そのやり方についていろいろ意を用いなければならぬ点もあると思います。と同時に、またいろいろ抱えている各官庁の仕事の態様というものが必ずしも部分的ではない。これは非常に長い道路建設というものをやっているものとあるいは工場とかその他の部分的な立地というものをやっているもの、あるいは水に大変な関係を持っているものと、いろいろ形態が違っておりますし、またすでにそういう半ばアセスメント的なものが法制化されているというような部門を一つの地ならしに持ってくるという仕事になってきますと、いろんな考慮があってやはりひっかかっているというのが、また外から見れば何をしているのだと言われるようなことかと思いますけれども、ひとつこの困難を克服するために尽力はいたしておりますけれども、そういうことのために手間取っておる。われわれとしては、何とかして日の目を見るようにこれをがんばっていきたい、実現を期したいということで尽力いたしておるような次第でございます。
島
島本虎三#14
○島本委員 この問題につきましては、前々回、前回から今回にかけて、出す出すと言っていながら出ていないのがいわゆる環境アセスメントなんであります。その中に、前回は、いま申し上げましたように、大事な点に対して一つ疑義が生じてきているわけであります。開発のメリットも評価すべきだ、これをはっきりと環境影響評価の中に評価すべきだ、こういうようなこともありますから、いまの長官としては、アセスメントはこの開発のメリットを評価するということを骨子にする考え方なのですかどうかと言うのですが、これはイエス、ノーでも答えられるのじゃございますまいか。
この発言だけを見る →山
山田久就#15
○山田国務大臣 この環境影響の評価というのは、やはり環境というものを保全して公害を予防していく、それから、長い目であるいは広い目でより快的な環境をということが問題の中の一つのルール、基準の決め方の実は骨子になっているものと思います。無論開発計画であるから、そういういろんなことをねらってやっていくのが開発の一つの目的でございましょう。しかしながら、アセスメントというのは全く環境という見地からのルールと基準の決定ということでございまして、いまお話しの、メリット評価という意味は、ちょっと私も、そういう発言があったかどうかということ、余り承知していないのですけれども、しかし考え方はいま申し上げたようなことが主であって、当然そのことで行われ、いろいろなことが考案されていくべきものだというふうに私は了解し、またそういうようなことで進めていきたい、こう考えております。
この発言だけを見る →島
島本虎三#16
○島本委員 もし私が言ったようなことをそのままお認めになる場合には、自然保護憲章、この第三項に完全に違反することになるわけでありまして、この点は十分長官もお考えおき願いたいと思います。
第三の物差しであります。これは住民運動、そして環境保護運動、こういうような運動に、期待や声にどれだけこたえ、どう対処してきたかというこの一年間の反省、これであります。
私はこれを見る場合には、去年の二月でございましたか、例のテニス事件、こういうようなことがございまして、それ以来、環境庁は常時入門規制を実施するような、事実上、住民運動の団体であるとか被害者との交流、これに門を閉ざしたかっこうになってしまったわけであります。歴代の長官だれもしなかったことを行って、他の省庁もそれが波及したとさえ言われております。大体、環境庁はどういう役所なんでしょうか。これは住民運動に支えられて育ってきた住民サイドの役所である、私はそういうように考えておるのであります。それだとすると恩をあだにしたということになりませんでしょうか。その理由の一つとして、人前で話したくないという人のためにもそうしたんだというのであります。人前で話したくない陳情というものはどんな陳情でしょうか。むしろそれこそそこに問題があるはずじゃないかとさえ思われるのであります。住民運動などに入門規制をやる暇があるならば、当然、従来の開発行政における権力や企業の横暴にこそ総点検を下して、そして規制をすべきだ、こうさえ私ども思うのであります。
いま私のこの考え方は、環境庁ができて以来の私の考え方であり、いままでの長官はそれによってずっと筋を通してこられたのであります。前回は、これがいまのように閉鎖的になりました。これを長官はどうお思いでしょうか。それと同時に、記者クラブとの関係はどうなってございましょうか。あわせてお伺いいたします。
この発言だけを見る →第三の物差しであります。これは住民運動、そして環境保護運動、こういうような運動に、期待や声にどれだけこたえ、どう対処してきたかというこの一年間の反省、これであります。
私はこれを見る場合には、去年の二月でございましたか、例のテニス事件、こういうようなことがございまして、それ以来、環境庁は常時入門規制を実施するような、事実上、住民運動の団体であるとか被害者との交流、これに門を閉ざしたかっこうになってしまったわけであります。歴代の長官だれもしなかったことを行って、他の省庁もそれが波及したとさえ言われております。大体、環境庁はどういう役所なんでしょうか。これは住民運動に支えられて育ってきた住民サイドの役所である、私はそういうように考えておるのであります。それだとすると恩をあだにしたということになりませんでしょうか。その理由の一つとして、人前で話したくないという人のためにもそうしたんだというのであります。人前で話したくない陳情というものはどんな陳情でしょうか。むしろそれこそそこに問題があるはずじゃないかとさえ思われるのであります。住民運動などに入門規制をやる暇があるならば、当然、従来の開発行政における権力や企業の横暴にこそ総点検を下して、そして規制をすべきだ、こうさえ私ども思うのであります。
いま私のこの考え方は、環境庁ができて以来の私の考え方であり、いままでの長官はそれによってずっと筋を通してこられたのであります。前回は、これがいまのように閉鎖的になりました。これを長官はどうお思いでしょうか。それと同時に、記者クラブとの関係はどうなってございましょうか。あわせてお伺いいたします。
山
山田久就#17
○山田国務大臣 環境行政の大きな目標というものが、国民の健康、これを公害から守る、またわれわれ国民の生活環境というものを保全していく、こういうことでございまするから、まさに国民生活と切っても切れない、そういう関係にあるものであるはずでございます。したがって、これについての忌憚のない国民の意見、要望、こういうものは私は十分取り入れられてやっていかなければならぬ。これはいま島本委員御指摘のとおり、当然大きな柱でなければならない、私はそういうふうに考えております。無論、中にはためにするための妨害あるいはほかの目的のための個人的ないろいろなことでの妨害などは排除されるということでなければならぬと思うけれども、本来は、いま申し上げたようなことでなければならないと思っております。そういうことで私も今後対処していくつもりでございますし、実は環境アセスメント法というものの非常に大事な一つは、つまり利害関係のある地元関係民の声を十分に反映さしていくということが最も重要な問題の一つになっている、またしようと思っているということでも、この間のことはおわかりいただけると思います。
環境庁のいろいろ出入りの問題という問題につきましては、これはちょっと余談みたいなものですけれども、どうかと思って私もちょっと調べてみたところが、あそこに役所が三つか四つあって、その点、ほかの方は全くまた違うことでそう簡単にいかないんだというようなこともあるようでございますが、むきになるのもまたあれかと思いまして、そういう点は今後のことということに考えておりまするけれども、まあ国民自身の生活、これに密着したもの、その声を聞いていくことこそが大事な尺度でなければいかぬ、それに沿って行われるべきだという点、島本委員の御見識と全く一致しておりますので、どうかそのように御了承いただきたいと思います。
この発言だけを見る →環境庁のいろいろ出入りの問題という問題につきましては、これはちょっと余談みたいなものですけれども、どうかと思って私もちょっと調べてみたところが、あそこに役所が三つか四つあって、その点、ほかの方は全くまた違うことでそう簡単にいかないんだというようなこともあるようでございますが、むきになるのもまたあれかと思いまして、そういう点は今後のことということに考えておりまするけれども、まあ国民自身の生活、これに密着したもの、その声を聞いていくことこそが大事な尺度でなければいかぬ、それに沿って行われるべきだという点、島本委員の御見識と全く一致しておりますので、どうかそのように御了承いただきたいと思います。
島
山
山田久就#19
○山田国務大臣 記者諸君の大変な寛容なる御配慮によりまして、これまでのところ非常に円満にいけるような状態をつくっていただいておって、私も非常に感謝いたしております。
この発言だけを見る →島
島本虎三#20
○島本委員 では第四の基準でありますが、これは、一年の間に財界や大企業の圧力をどこまではね返し本来の姿勢を保たれたかということであります。
これにつきましては、やはり何か、私は仄聞するのでありますけれども、青嵐会に所属する議員の選挙区の個別の開発問題を環境庁の事務当局に持ち込まれ、圧力をかけられている例が幾つかあるということを承ったのであります。私は余り望ましくない——余りじゃありません、こういうようなことは望ましくないと思っているのであります。元来、環境行政は政治的圧力や干渉、こういうようなものを排除しなければ国民の期待と信頼に沿い得ない、こたえられない、こういうような行政のはずでありまして、この第四の基準も私としては評価することはできない、こういうようなことになっております。
したがいまして、少し話を進めてみますと、この過去の一年間の環境行政を点検する物差しのどれ一つにもはまらなかったという私の結論になったわけであります。
今度はやはり長官としては、新しくこれは就任されましたし、その重厚さとその見識は世界に広まっておる、こういうことさえも聞くのであります。外交の面でもなかなかおやりになっているということを聞くのであります。今度だけはこの四つの物差しにはっきりはまる、この基準にはまるような行政をあなたの手ではっきりやってみせてもらいたい、このことを私は強く希望しておきます。受け入れてもらえましょうか。
この発言だけを見る →これにつきましては、やはり何か、私は仄聞するのでありますけれども、青嵐会に所属する議員の選挙区の個別の開発問題を環境庁の事務当局に持ち込まれ、圧力をかけられている例が幾つかあるということを承ったのであります。私は余り望ましくない——余りじゃありません、こういうようなことは望ましくないと思っているのであります。元来、環境行政は政治的圧力や干渉、こういうようなものを排除しなければ国民の期待と信頼に沿い得ない、こたえられない、こういうような行政のはずでありまして、この第四の基準も私としては評価することはできない、こういうようなことになっております。
したがいまして、少し話を進めてみますと、この過去の一年間の環境行政を点検する物差しのどれ一つにもはまらなかったという私の結論になったわけであります。
今度はやはり長官としては、新しくこれは就任されましたし、その重厚さとその見識は世界に広まっておる、こういうことさえも聞くのであります。外交の面でもなかなかおやりになっているということを聞くのであります。今度だけはこの四つの物差しにはっきりはまる、この基準にはまるような行政をあなたの手ではっきりやってみせてもらいたい、このことを私は強く希望しておきます。受け入れてもらえましょうか。
山
山田久就#21
○山田国務大臣 ただいま島本委員から、御鞭撻と激励を得まして、感謝にたえません。不敏でありますけれども、むちうって、環境庁のこの使命と責任ということについては一生懸命になってやってまいりたいと考えておりまするので、ひとつ忍耐と寛容をもちまして御指導のほどをよろしくお願いいたしたいと思います。
この発言だけを見る →島
島本虎三#22
○島本委員 次に、環境政務次官にお伺いしたいのであります。
昭和五十一年十月二十九日、当時の丸茂環境庁長官のもとに今泉正二政務次官がおられました。そして、昭和五十一年十月二十九日でありますけれども、瀬戸大橋の建設促進に関する陳情を受けられました。その際に、建設に反対するような議員には一票も入れなさんな、こういうような、建設政務次官かと思われるような答弁をして、そして昭和五十一年十一月四日、この席で丸茂環境庁長官から遺憾の意の表明があり、本人から釈明があったことを御存じでしょうか。
この発言だけを見る →昭和五十一年十月二十九日、当時の丸茂環境庁長官のもとに今泉正二政務次官がおられました。そして、昭和五十一年十月二十九日でありますけれども、瀬戸大橋の建設促進に関する陳情を受けられました。その際に、建設に反対するような議員には一票も入れなさんな、こういうような、建設政務次官かと思われるような答弁をして、そして昭和五十一年十一月四日、この席で丸茂環境庁長官から遺憾の意の表明があり、本人から釈明があったことを御存じでしょうか。
大
島
島本虎三#24
○島本委員 環境庁の政務次官は、最近往々にしてタレント性を帯びてきた。タレントと言われる人たちが政務次官に登場してくるような傾向ができてきて、失敗の第一歩がここにあったわけであります。そして、この昭和五十一年十月二十九日にやった発言に対して、十一月四日の本委員会で「去る十月二十九日の瀬戸大橋の建設促進に関する陳情に対する私の答弁は、環境を守るべき立場にある環境庁の政務次官として、まことに不穏当なものであり、深く反省をいたしているところでございます。」その他、この理由を三枚にわたって読み上げたのであります。あえて言うと、読み上げさせられたのであります。私は、あなたはそういうようなことをしてもらいたくないし、するような人じゃないと思います。見識はもっともっと高いものがあると思っております。また、動物愛護の点でも深くその道に精進されているということも聞いておるのであります。
私は、やはりタレントと言われる中にも環境保全、環境庁の設置法を十分読んでこられまして、その趣旨に沿った行政を進める、いわば皆さんは長であります。一歩も踏み外してもらいたくないのであります。そういうような場合にはうれしいのでしょうか、往々にしてそういうようなことがあるのでありますが、あなたが就任されたときに、私のところに就任のあいさつが参りました。その就任のあいさつ状には、環境庁政務次官、参議院議員山口淑子とあるのであります。多分、大鷹淑子というのが任命された本当の名前じゃないかと私は思うのであります。大鷹淑子と書いて、もしわからなければ、そばに山口淑子と書いてあるのが常識じゃないかと思うのです。山口淑子の方が数倍字が大きいのでありますが、これは一つのタレント性じゃございますまいか。私は、あなたにこの道を踏み外してもらいたくないし、前例を踏襲しないでもらいたいからあえてこのことを申し上げたのであります。これに答弁させるのは酷のようでありますけれども、ひとつ、今後のために何か言ってもらいましょうか。
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大
大鷹淑子#25
○大鷹政府委員 島本先生、確かに大鷹淑子として政務次官の拝命をいたしております。ただいまの先生の大変厳しい、また温いおしかりと申しましょうかアドバイスには、心から感謝申し上げております。
私ごとで弁解がましくなりますけれども、山口淑子という名前は両親がつけてくれました本名でございまして、それを何十年と使ってまいりましたこともございましてつい出てしまいますけれども、やはり大鷹というふうに、政務次官といたしましてはけじめをつけて、これから折り目正しくしていくことが当然であるということを、いま改めてお誓いをさしていただきたいと思いますし、また自然保護憲章を私の心ともし、またこれを使命といたしまして、これから一生懸命に環境庁のお仕事にがんばっていきたいと思っておりますので、ますます御指導いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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島
島本虎三#26
○島本委員 次に私は、本題に入って、環境庁当局の行政に対する一つ一つの事柄について伺いたいと思います。
五十三年度の総予算は三十四兆二千九百五十億円、一般公共事業関係は三四・五%のアップで一兆三千二百八十二億円増であるということを伺っておるのであります。環境予算の伸び率は来年度で九五%と、本年度の伸び率の一七%より七・五%も逆に下回っております。本年度予算の伸び率一七%に比較して少ないけれども、環境保全行政の推進の上からこれで十分やっていけるでしょうか、この点についての御所見を伺います。
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山
山田久就#27
○山田国務大臣 御承知のように、今回、諸般の状況から、景気の回復、特に国内需要の拡大というようなことで公共事業関係の予算が非常に伸びて、その他について勢いいろいろな圧力を受けたというような結果になってまいっておりまして、その伸び率が御指摘のようなことになったことは大変遺憾であったと思います。にもかかわらずこの範囲内において、せいぜい与えられた使命、責任をひとつ一生懸命になってやりたい、こう思っておりまするので、どうかまた、そういう点についてはお力添えが得られれば非常にありがたい、こう思っております。
この発言だけを見る →島
金
金子太郎#29
○金子政府委員 五十三年度予算は、編成方針といたしまして、公共事業等は大幅に増額いたしますが経常経費はできるだけ伸び率を抑えるということでございました。環境庁の予算は、御承知のとおり公害健康被害補償費用を除きましては事業費的なものはございません。調査的なものが多いわけでございますが、九・五%の伸び率の中でも水俣病対策費では五割以上伸ばす等、必要な経費は確保したつもりでございまして、私ども来年度の事業の遂行に支障はないと考えております。
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