金丸信の発言 (内閣委員会)
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○金丸国務大臣 この問題につきましては、私は、ブラウン長官に米中正常化という問題についてアメリカが将来どのように考えるかという話の中で、向こうから台湾の問題については同盟国だから約束は絶対守るという話があったわけであります。守るという点につきましてはペルシャ湾航路あるいはハワイ航路、こういうものはアジアの同盟国にとっても非常に大切なことであるから、この問題についてはアメリカは約束を必ず守っていくという話、私も防衛庁長官として、いわゆる台湾という問題につきましてはタブーにして口にすべきことでないというように言っておったわけでありますが、あえてアメリカがその話に触れたものですから、その話を政治研究会とかの会に行って講演を申し上げたわけであります。
ただ、その問題につきましては、その地域が、あるいは韓国がいわゆる非常に重要な地域であるという意味を含めて、私は、もし一つの国がおかしくなれば日本もおかしくなるし韓国もおかしくなるというような意味で、運命共同体と言ったことは間違いはありませんが、省みてこれは少し言い過ぎたというところで、その会で私はこの点につきましては訂正、取り消しをいたします。こう言ったわけであります。なお、記者諸君も大ぜい入っておりまして、出てまいりましたら、あれは取り消しをしてもしゃべったことだからだめだ、こう言う。
まあそういうことで、実は私が取り消しました真意というものは、いわゆる日中問題の話し合いの最中であるということも考慮し、あるいは台湾、韓国を植民地政策的な考え方で将来日本は併呑するというような考えを持たれてもこれもいかないというような、あれやこれやを思って私は取り消しをいたしたわけでありますが、新聞に出てしまったことは確かであります。そこで、きのう閣議がありまして、これは私も心配いたしたのですが、閣議の終了後外務大臣の園田さんが私に、実はこの日中条約締結の話の途中において金丸防衛庁長官という名前が出た、はてこれは運命共同体かということで非常に心配をいたしたところが、五十三年度の防衛白書を見て、非常に筋金が入った防衛白書だ、なお、金丸防衛庁長官の防衛の姿勢は筋が通ってまことに結構だという話があったということもつけ加えておきます。