竹岡勝美の発言 (内閣委員会)

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○竹岡説明員 栗栖統幕議長の発言があって、それを契機として防衛庁が有事立法の研究を始めたような感触でときには聞かれておりますけれども、これは事実と違いまして、有事立法の研究ということは、昨年の八月に三原長官の指示を受けまして、また、昨年の十一月に金丸長官が着任されましてからも、金丸長官から改めてその指示を受けまして、有事法令の勉強をせよ、このように言われたわけであります。
 最近言われておりますこの有事法令に二つの問題があろうと思います。一つは、有事法令というのは、現在の防衛二法以外の一般のわが国の法制でありますけれども、このわが国の一般の諸法制というものがいわゆる有事――有事というのは、この際、わが国に対しまして外部から武力攻撃があった場合、これをわれわれは考えておるわけでございますが、そういったわが国が侵略されたような場合にわが国がどうあるべきかということ、防衛二法以外の一般法制ではそういうことについて余り触れておりません。
 そういうことで、防衛庁としましてはやはり防衛の責任があるわけでございますから、もし万一わが国がそういった有事の事態になりますときに、国内で戦うわけですから、国民の避難誘導なりあるいは恐らく自衛隊が率先して戦うわけでございますが、その自衛隊の防衛活動等につきまして他の諸法制について現在欠陥があるかどうか、これで十分なのか、あるいはこれだけで足らないのかどうか、そういったわが国の諸法制全般につきまして防衛の観点からよく研究しておけということで進めておりますのが、いわゆる有事立法の研究でございます。
 一方、われわれは前から防衛二法、これはまさに有事法でございますが、この防衛二法につきまして、もう二十何年たっておるわけでございますから、防衛庁だけでまた別個に、現在の防衛庁設置法あるいは自衛隊法、これだけで十分かどうかもう一度よく見直してみようじゃないかということで進めておるわけでございます。いまたまたま栗栖氏が超法規的行動をとらざるを得ない、これはまさに有事立法という問題ではなくて防衛庁設置法あるいは自衛隊法というわれわれの持っておる法律のいわゆる有事法、防衛庁関連法の問題でございます。それに若干問題があるから超法規的行動をとらざるを得ないのじゃないかというような話を栗栖前統幕議長は言われたわけでございます。
 この防衛二法につきまして、自衛隊の運用上これで完璧かどうかということにつきましては、これは粟栖さんが指摘される前からも、制服とわれわれの方では前から問題意識を持っておりまして、防衛二法の見直しという観点からその面の勉強もしておるわけでございます。ですから、あくまでも栗栖さんの今回の発言を契機にして有事立法の勉強をせよと言われ、あるいは始めたというわけのものではございません。昨年の八月からわれわれは有事法令の勉強をやっておるというように御理解願いたいと思います。

発言情報

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発言者: 竹岡勝美

speaker_id: 12648

日付: 1978-08-16

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会