伊藤榮樹の発言 (法務委員会)
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○伊藤(榮)政府委員 刑法全面改正に関しましては、御指摘のように改正刑法草案を発表しておるわけでありますが、この改正刑法草案は一応の考え方といたしまして、各種刑罰法令のうち刑法に規定するのがいいのではないかと思われるものを全部改正刑法の中に取り込むというような形で一応の規定がなされておるわけでございますが、このままの形で刑法全面改正に踏み切るかどうか、いま慎重に検討しておるところでありまして、たとえば刑法典に盛り込むということになりますと両罰規定というものが働かないようなことになることも考えられますし、しからば刑法総則に両罰規定に関する規定を置くかどうかという根本的な問題を初めといたしまして、各種特別法の中で果たして網羅的に刑法典へ取り込んでいいかどうかというような問題がございまして、鋭意検討しておるわけでございます。御承知のように改正刑法草案の中にはハイジャックの罪なども取り込むような形で現在整理がされておるわけでございますが、しからば航空危険罪の方はどうかとか、そういうふうにいろいろな問題がございますのでなお検討をしなければならぬと思っております。
さらに、仮に刑法典の中に取り込むとして、どの位置に取り込むことになるか、そういう点もやはり慎重に考えませんと、御承知のように国家法益を害する罪あるいは個人の利益を害する罪、こういうようないろいろな分け方がございますので、そういう点も考慮しながら全面改正の時期に向けて検討してまいりたい、かように考えております。