伊藤榮樹の発言 (ロッキード問題に関する調査特別委員会)

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○政府委員(伊藤榮樹君) 国会で、各種国政調査の一環として証人喚問をされるということに対しまして、私どもとしてとやかく申し上げる筋合いではないのでございますが、お尋ねでございますので、あえて希望を申させていただきますと、一般論として、公判係属中に当該公判の内容と関係のある方が証人として喚問されることは、私どもの立場としては好ましくないと言わざるを得ないわけでございますが、このロッキード問題という重要な問題について真剣に国政調査をなさいます国会のお立場を考えますときに、まあそんなことばかりも言っておれないのではないか。
 ただ、私どもが現在最も率直に申させていただきますと、考えておりますことは、現在ロッキード公判は、御承知と思いますけれども、いよいよ立証の核心に入っておりまして、たとえば、ただいま御指摘の全日空ルートにいたしましても、起訴されました二人の被告人及びこれと密接不可分の関係にある方々に対する金の流れが逐次明らかにされておる段階でございます。副馬証言、伊藤証言等々によりまして、次第に明らかになっておるわけでございますが、検察側といたしましていま一番重要な事項だと考えておりますのは、流れました金の趣旨、あるいは職務権限との関連性、これが収賄事件の立証上絶対に必要な事項でございます。この点についての検察官の立証がいまだ十分尽くされているとは遺憾ながら認められないのでございまして、今後検察がどんな立証をしていくか、これは私どもの干渉すべきところではございませんが、私自身の経験に徴しまして、今後恐らくそういった証人に出た人たちの検察官面前調書を証拠申請していくようなことになるのではないか。で、そういたしますと、その検察官調書が裁判所によって証拠として採用され、証拠調べが行われるかどうかということが今後の立証のハイライトといいますか、山になってくるのではなかろうかと、こういうふうに思うわけでございまして、現在の私の立場といたしまして、訴訟は流動的でありますから、現在の時点での考えを申し上げさしていただければ、それらの検察官調書の採用、証拠調べ、この段階までは何とか、もしなろうことなら御勘弁願えたらと、こういう気持ちでおります。

発言情報

speech_id: 108413814X00319780421_004

発言者: 伊藤榮樹

speaker_id: 20222

日付: 1978-04-21

院: 参議院

会議名: ロッキード問題に関する調査特別委員会