矢田部理の発言 (ロッキード問題に関する調査特別委員会)
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○矢田部理君 容疑があるかないかは最終的には捜査の進捗状況によって判断されるわけでありますが、一応いまの答弁は全体的な金の流れについてもそれなりに調べたように受け取られますので、それを前提としてお聞きをしたいと思いますが、ここに、加藤六月氏の全日空とのかかわりにおける疑惑を深めるものとして私どもの手元に有力な指摘がもたらされています。それは加藤氏の、私設ではありますが、元秘書新田拓一氏からのものであります。ロッキード疑獄があった当時も、あるいは加藤氏が運輸政務次官をやっておった当時もずっと秘書として密着しておった方からの指摘なのでありますが、次のように新田氏は言っております。
四十七、八年ごろと記憶している——当時新田氏は、加藤氏が所有しまた現に居住をしております「ホテル浜」というのが東京都の中野区にございます、その同じビル内に同居をしておったわけでありますが、したがって、家庭に対する出入りも非常に頻繁にしておったという関係にあるわけでありますが、たまたま加藤氏の自宅に伺ったときに、加藤氏の妻睦子さんという方から、一度は全日空振り出しといいますか、代表取締役若狭振り出しの額面五十万円の小切手を預かりました。それからもう一回は、同じ内容でありますが、額面百万の小切手を預かりました。どういう意味で預かったかといえば、これを住友銀行中野支店に振り込んでほしいということを依頼をされたのです。その元秘書氏の言葉によれば、これはメモ等も本人はしておるわけでありますが、当時住友銀行の中野支店には、実質加藤のものでありますが、数名の架空名義の口座が設けられていた。これは口座番号等も一々控えがございます。そこに振り込んでほしいと当時頼まれたということを私どもに知らせてきておるわけであります。もとより、当時の加藤氏の議員会館室等にはしばしば全日空の人たちが出入りをしておるということもつけ加えられておるわけでありますが、全体的な金の流れを調べるに当たって、捜査当局はこういうケース、こういう問題等について捜査の対象にしてきたかどうか。してきたとすれば、そこからどういう状況を引き出したか、受けとめているかというようなことについて伺っておきたいと思います。