戸叶武の発言 (外務委員会)
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○戸叶武君 その外務大臣の意見には賛成です。やはり第一に事実の把握と、もう一つ一番大切なことは、どんな激浪にさらされても、みずからの主体性を崩さないで、外交には一貫性が必要であるということ。いまのように福田さんの聡明にして柔軟な策というものはわれわれでははかり知れないものがありますが、このごろの柳のように右に揺れ左に揺れていれば折れっこはないかもしれないか、頼りげがない。こういうバックボーンのない外交というのは、これは福田内閣以前においては世界でも余り類例のない外交です。柳に風と受けとめられるような時勢よりはもっと厳しい時勢にわれわれが置かれているということを認識しなければ、日本の外交を福田内閣にゆだねることはできないという国民的な義憤も私はそろそろ生まれてきていると思うのでありまして、その辺は万事心得ての宮仕えと思いますが、園田さん、これはしっかりやらないと日本は袋だたきになりますから、答弁は要りませんが。
それと次は、おとといも問題になったソ連の国連における事務次長というのは、ソ連における外交官の中においてエリート中のエリートです。その男か酒のためとか女のためとかというのでぐらつくようなことは俗人の見ることであって、少なくとも私は出光国連における重要なポストを持っている外交官が、苦脳の限りを尽くしてソ連から離脱していかなけりゃならないというような思い詰めた事態が生まれてきているのは、ソ連がこのままの状態でいくならば国際社会から孤立して外交ができなくなってしまうんじゃないかということを憂惧しての私は彼は彼なりのやはり一つのソ連の外交方針のマキャベリズムに対する一個の最後の抵抗かとも思われる節々もあるのです。私が断定することは今日において奇異になりますが、政府にはこの方に関する情報をキャッチしてくれ、正確な情報をキャッチしてくれと私はいち早く頼んでおりますが、どの程度まで各国はこの問題に対して一つの批判を行っていますか、見方を行っていますか。それを大臣の意見としては発表できないでしょうが、出先外交機関における情報収集において、このようないろいろな取りざたがされているというだけでも二、三の点紹介してもらいたいと思います。