戸叶武の発言 (外務委員会)

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○戸叶武君 これは国連機関における要人の行動に関する生命にもかかわる問題でありますから、国連の機関からも慎重な発表がなされたのだと思いますが、ジャーナリズムの一部がいろんな放送によってつくり上げられているような単なる酒、アル中だとか恋愛問題だとか酔っぱらいの演じたんだとか、そういうものよりは私は深刻な受けとめ方をしなければ、複雑怪奇の今日の外交舞台における各国の出先の要人というものがどれだけ苦悩しているか、本国と世界の流れとの間のギャップに立って、自分の身を処することもできないような苦悩の限りを尽くしていることは、私はこの一事においても想像することができるのであります。
 やはり物事に対して冷酷な皮肉な見方よりも、もっとおのおのの人々のこの苦悩の限りを尽くしている苦悶の姿をくみ取っていかなければ真相というものは把握できないのじゃないかと思うんです。推理小説的な物の見方でなくて、国際外交の舞台において第一線において闘っている人が世界の潮流と自国における主張との流れの間にはさまれてどうやって苦悩しているか。日本においても佐分利公使の自殺事件というのもシナ事変の前に起きております。そういうこともうやむやの中にすべては過去においては興り去られておりますが、今日激動変革の中において、複雑怪奇をきわめるこの国連を舞台とした中においても、この一事というものは単なる三面記事的な推理小説的な取り扱いで処理すべきものではないと思いますので、後日、改めて外務省においては正確な事実を知るための資料を提出してもらいたいと考えておりますが、外務大臣よろしゅうございますか。

発言情報

speech_id: 108413968X01319780413_016

発言者: 戸叶武

speaker_id: 23841

日付: 1978-04-13

院: 参議院

会議名: 外務委員会