中島敏次郎の発言 (外務委員会)

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○政府委員(中島敏次郎君) まず、現在の航空権益の不均衡と申します点につきまして、私どもといたしまして主として三つの点で不均衡が存在すると考えております。
 一つは、まず路線権につきまして、アメリカ側の企業が米国内の十一の地点からわが国に乗り入れておりますけれども、わが企業は米国内の七地点にしか乗り入れられていない、こういう点が第一点であります。
 それから第二点といたしまして以遠権の問題でありますけれども、米側の企業はわが国から無制限の以遠権を認められている。これに対してわが国の企業はニューヨーク以遠欧州の以遠権しか認められていないというのが現状であります。
 第三の問題といたしまして、輸送力の問題につきまして、基本的に輸送力は各航空会社の判断にゆだねられているために複数の企業を有する米側に有利な状況がある、こういうのが主たる問題点でございます。
 ところで、この三月の交渉におきましては、これらの不均衡の問題を勘案しながら、かつ、当面、成田の新空港におきますところの離着陸の能力、枠が向こう三年間ぐらいはほぼ拡大しない、現状から余り変わらないという事態を前提におきまして、その三年間程度の暫定的な取り決めをつくって、そこでわが方の若干の米側地点への乗り入れを認めさせることによって暫定的な取り決めをつくろうということを交渉したわけでございます。しかしながら、アメリカ側では成田の空港における増便枠の明確な保証を欲しいというようなこと、また、さらにはもっと基本的にアメリカ側はチャーター便の自由化とか低運賃の実現という政策の変更を求めておりまして、ついに暫定的な取り決めに関する三月の交渉は妥結に至らなかった、こういう状況でございます。

発言情報

speech_id: 108413968X02319780530_015

発言者: 中島敏次郎

speaker_id: 15750

日付: 1978-05-30

院: 参議院

会議名: 外務委員会