松本操の発言 (外務委員会)

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○政府委員(松本操君) この空港が五月二十日に開港されます以前から、いまお話のございました空域の問題、エアスペースの問題についていろいろと御議論があったことは事実でもございますし、私どもも十分に承知をしておるわけでございますか、先生御承知と思いますが、空域と申しますのは、空の広がりの中で一つの管制機関がみずからに属する航空機を専一に管制をする空の広がり、定義的に申しますと、こういうことでございます。重なり合っておるわけではございますけれども、それは成田を出発しまたは成田に進入いたします航空機の飛行経路というものを、なるべく合理的な飛行経路、なるべく飛びやすい飛行経路、こういうふうなものをかいてみました場合に、それが成田の空域の中にきれいにおさまる。その他の空域についても、たとえば羽田の空域あるいは百里の空域というふうなものが同じような形になっておさまってしまうということであれば、空域自体が外観上一見複雑に見えましても、それのみをもって航空交通に不安をもたらすというふうに判断するのは必ずしも妥当でないのではないか、このように私は考えておるわけでございます。現実には成田とそれから羽田との間の重たり合いというものは実務上ほとんど全く問題がございません。
 それから成田と百里の間の重なりにつきましては、百里の側がある特殊な運航をいたします場合、タカンアプローチと申しまして、タカンという無線標識を使って着陸するという特殊な訓練をいたしますときにだけ空域が上下に重なっているということが問題にされてもやむを得ないかと思いますが、しかし、このタカンアプローチの訓練そのものがきわめて限られた回数、つまり自衛隊のパイロットの一つの資格要件として年に何時間かこれをやらなきゃいかぬということになっておるそうでございまして、きわめて限られた個数しか行われないということと、それから仮に行われましても、先ほど申し上げました飛行経路につきましては十分に分離をしてあるという、さらにレーダーで互いに監視できるようにしてあるという、さらにその上に万が一ということをも考慮いたしまして、成田の方から民間機が引き続きしげしげと出発をするというふうな場合には、百里との間の調整によりましてタカンのアプローチをある一定の期間とめてしまうというふうなことについても、百里の管制機関と成田の管制機関との間でのローカルな地方的な合意、協定と申しておりますが、これができておるというふうなことを考えますと、まず御指摘のような危険度が存在しているというふうには私ども実は考えていないわけでございます。
 この点につきましては、国際的な定期運送に従事いたしますパイロットの集まりでございますIFALPAの連中とか、あるいはIATA――これは国際航空運送協会でございますか、IATAのセーフティー関係の専門家との議論というふうなものも、昨年の秋ごろの時点でございますが、何回か繰り返しをいたしまして、これならば十分に安全に運航できるはずである、よく理解できたという形でこのコースなり空域なわを決定した上で、昨年十二月にNOTAMを出したような次第でございますので、いろいろと問題があるのではないかという御指摘はあるのでございますが、そのあることは承知はしておりますけれども、冒頭申し上げましたように、現時点において、私どもとしては、こういった御指摘にかかるような問題の起こらないように三重、四重の安全策を講じてある、こういうふうに申し上げてよろしいかと思っておるわけでございます。

発言情報

speech_id: 108413968X02319780530_044

発言者: 松本操

speaker_id: 1649

日付: 1978-05-30

院: 参議院

会議名: 外務委員会