伊藤圭一の発言 (決算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○政府委員(伊藤圭一君) いま、先生が申されたような意味におきまして、完全な意味の近代戦遂行能力というものを持っている国というのは、やはり世界におきましては米ソ、こういった超大国だろうと思います。といいますのは、これらの国々は、御承知のように核兵器もきわめて強力なものを持っております。核兵器というものは、これはICBMその他になりますとこれを完全に防御する手段というものはないわけでございまして、これは相手に攻撃を加えるということによってその戦争を抑止するというような威力を持っているわけです。同時にまた、長距離爆撃機によって一挙に相手国の心臓部を攻撃できるような能力、あるいは潜水艦から発射するようなミサイル、こういったもっぱら攻撃的な兵器というものを十二分に持っているような国ということになりますと、これはまさにアメリカとソ連だろうと思います。しかしながら、ヨーロッパの先進国等におきましては、もちろんその防御兵器が中心になっておりますけれども、ああいったいわゆる地勢の国におきましては、単にわが国のような防御的な力だけではなかなか守りにくい。したがってそういった防御的なものにも攻撃能力というものをかなり付与いたしまして、そういった攻勢面もとれるような形のものを持っているわけでございます。
そういった意味におきましては、わが国の陸海空の自衛隊は、御承知のように、航空自衛隊にいたしましても防空能力というもの以外は持っていないわけでございまして、海上自衛隊におきましても沿岸の警備、それから船団を護衛する能力という形のものでございます。ましてこの陸上自衛隊におきましては、陸上、日本の領土の中で侵略してくる直接侵略に対してこれを排除する力というもの以外には持っていないわけでございましてへたとえば陸上自衛隊なんかの場合には、まあよそに出ていくような能力を持つという場合には、きわめて大きな補給体制とかそういったものが必要になります。また海上自衛隊におきましても、遠く離れたところで作戦をするためにはいろんな補助艦艇というものが、いわゆる護衛艦と相対するぐらい必要になるわけでございます。こういった意味の機能というものが自衛隊の中にはございません。そういった意味におきまして、まさにこの防御的な自衛力だというふうに私どもは考えているわけでございます。