二瓶博の発言 (公害対策及び環境保全特別委員会)

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○政府委員(二瓶博君) 四条の二の二項のくだりのお話でございますが、これはあくまでも「水質環境基準を確保することを目途とし、」ということで、水質環境基準の全面的な達成維持といいますものが水質保全行政の究極的な目標でございます。したがいまして、それに向かって、従来からも濃度規制と、ただ一律基準だけでは無理だというので、県の方も指導し、上乗せ規制を強めてやってきた。ところが、なおかつまだ全面達成をしてない。それは非常に広域的な閉鎖性水域なものですから、水の循環が悪いということで非常にむずかしいと、こういう事態になっておる。それを放置するわけにはまいらぬ。したがって、今度は総量規制という手法も新たに導入をしていく、そしてともどもに環境基準の一〇〇%達成に向かっていこうと、こういうことで総量規制を考えたわけでございます。したがいまして、環境基準というものは、これはたな上げはわれわれとしては全然しておらないわけでございまして、あくまでもそれが究極的な目標ということでございます。
 ただ、達成期限を明記してないのはおかしいではないかということでございますが、現実問題といたしまして、やはり人口もふえます、それから産業活動も、日本経済というのが今後伸びるとすれば、やはりこれも活発になるわけでございます。したがいまして、人口がふえる、産業活動が活発になるということは、これは汚濁負荷量がふえるわけでございます。しかし、今度はそれをさらに減らしていかなくちゃならぬということで、排水処理技術などもさらに効率的なものを研究開発してもらって、それを企業の方にも導入してもらうと、下水道もどんどん整備して、生活排水の方はそれによって処理してもらうということで、それで結局、究極的な環境基準の達成ということを念頭に置いて、実施可能な限度で削減を意欲的に図ろうということで、「図る」というのは、単に数字が出たからそろばん入れるんじゃなくて、図るんだという意図を込めたつもりでございます。
 ただ問題は、「実施可能な限度」というのがけしからぬというお話でございますが、余り、何といいますか、手の届かないものを決めるよりは、手の届く範囲でやっぱりやってもらって、届いたらその次の第二段でまたいくということの方が、着実に一歩一歩進む方がよろしいのではないか、余り高いのをあれしますと削減の意欲がなくなっても困りますので、むしろそういう手法の方が現実的ではなかろうかということで仕組んだわけでございます。
 それから、何か覚書での話出ましたので申し上げますが、実は、要するにCODならCODにつきまして、東京湾なら東京湾でいま上乗せやっておるわけでございます。一律濃度規制というものもあるわけでございます。それに総量規制を新たに加える。濃度規制をやめるわけじゃございません、上に加えるわけでございます。そういたしますと、濃度の規制と総量規制との関係いかんということになるわけでございます。で、いままでは総量規制がございませんから、一律基準でどうもこれはまだ相当汚いというところは、上乗せかけて対応するしがなかったわけでございます。それで上乗せをかけてきたわけでございます。今度は、どうも汚いということになれば総量規制ということで対応していくと。総量規制基準というものをつくるわけでございますから、その基準で対応していく。で、どうもまだ汚いというんだったら、総量規制基準をさらに今後の技術の進歩等も見てこれを見直すということをやるべきであろうと、こう思っておるわけでございます。そういうことから、上乗せ基準をさらにかけるということは要らないのではないかということでそうしているわけでございまして、そこは当然の話ではなかろうかということでございます。

発言情報

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発言者: 二瓶博

speaker_id: 32339

日付: 1978-06-02

院: 参議院

会議名: 公害対策及び環境保全特別委員会