伊藤圭一の発言 (内閣委員会)

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○政府委員(伊藤圭一君) まず先生のおっしゃいます前提の中で、私どもの考えと幾らか違っている点があるんではないかというふうに考えますが、といいますのは、まず全く奇襲的に侵攻が行われるというふうにおっしゃいますけれども、日本の置かれております環境からいたしますと、いわゆる防衛計画の大綱で定められました勢力を維持するということは、直ちに侵略に対処するという意味よりは、現在の極東の軍事体制の中におきまして、それなりに力を持っているということの意味というものが多いというふうに私は考えているわけです。したがいまして、先生がおっしゃいますような状況、侵攻するような状況というものは、やはり国対国の間、いわゆる国際情勢の変化等によってある程度察知できるということであろうかと思います。たとえば、三十八度線とか、あるいはイスラエルとアラブ諸国との間のような緊張状態がありますと、これは全く奇襲的に行われるということはあり得ると思いますけれども、日本の置かれておりますような環境の中におきまして、全く予知せざる奇襲というものは、これは国際常識から言って考えにくい、考え方としてはきわめて少ない。そうしますと、そういった緊張状態になったときには、やはりそれなりの準備というものが行われるでありましょう。したがいまして、そういった際の決心というものは、政治的な判断というものを待たなければならないわけでございますが、そういう際に、現実にございます極東のわが国周辺の軍事力というものから、そういった国々がどのような形で侵略するということが可能であるかということは、具体的に検討されなければならないと思いますけれども、現在の軍事情勢のもとにおきましては、一応防衛計画の大綱に示されております勢力というものを基礎にいたしまして、そういった情勢の変化に応じて努力をしてまいりたいというのが防衛庁の考え方でございます。

発言情報

speech_id: 108414889X00619780411_015

発言者: 伊藤圭一

speaker_id: 710

日付: 1978-04-11

院: 参議院

会議名: 内閣委員会