田渕哲也の発言 (予算委員会)

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○田渕哲也君 私は、ただ単に数字の見直しをするといったことだけではなくて、やはり政治のこれからの根幹となる考え方ですね、こういうものを確立していただきたい。たとえば現在の民間個人貯蓄が二百兆もあること自体、福田総理はきのうの予算委員会の答弁でも、貯蓄が多い方がいいんだ、多くなければ国債も買ってもらえない、こういう発言をされましたけれども、私はこれは非常に問題だと思うのです。高度成長時代は、民間貯蓄額が多くても、それが民間設備投資で使われるわけです。ところが、現在は、需給ギャップが非常に大きい。それから、これからの低成長に向かえば民間貯蓄が大きくても使い道がなくなる。国だっていつまでも国債をむちゃくちゃに出すわけにいかないでしょう。そうすると、この民間貯蓄額が大きいことがデフレになり、そして国際収支の黒字を誘発する、だから、これは決していいことではないと思うのです。
 問題は、この民間貯蓄というものをどのように国民生活の充実のために有効に使えるようにするか。一つは、住宅というものが私は大きな柱だと思うのですね、これをもっと住宅投資に使えるようにする。現在は土地が高過ぎるから使えないのであります。それからもう一つは、やはり福祉を充実して、もちろん税負担をふやすということも必要でしょう、税負担もふやしながら福祉も充実して、そして国民の貯蓄率を下げていくという方向を考えなくてはならないのではないか、このように政治の転換というものをされなければ私は意味がないと思うのですね。それが高度成長への反省だと思うのです。そういう点から考えた場合に、私は、やはり経済計画の見直しをやるべきだ、このように思うわけですけれども、いかがですか。

発言情報

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発言者: 田渕哲也

speaker_id: 21232

日付: 1978-03-10

院: 参議院

会議名: 予算委員会