前川春雄の発言 (予算委員会)

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○参考人(前川春雄君) 昨夜、アメリカと西独との間に為替の安定並びに経済の拡大に関する共同声明が発せられまして、その後を受けました為替市場、本日の東京市場は寄りつきが二百三十三円五十銭でございました。昨日の引け値は二百三十六円でございましたので、さらに二円五十銭ほどの円高になったわけでございます。ただ、これは昨日、いま申し上げました共同声明が米国並びに西独同時に発表されました後、それぞれロンドンマーケットあるいはニューヨークマーケットにおきまして、この措置に対する失望感からドルが売られたわけでございます。ドル安になりまして、その他のドイツマルク、スイスフラン、円、こういう通貨が一斉に高騰したわけでございまして、昨日のニューヨークのマーケットのレートは引け値がやはり二百三十三円台でございます。それを受けまして東京マーケットは二百三十三円五十銭であけました。午前中の取引はそれほど多くございません。模様見でございまするが、午前中の引け値はやはり二百三十三円八十銭でございまして、同じようなところに推移しているというのが現状でございます。
 この米国並びにドイツが行いました共同声明の内容でございますが、まず為替相場の安定のため、この混乱状態に対処しまして米国が市場介入をさらに強化する、そのための資金調達手段を幾つか挙げております。そういう為替相場市場対策のほか、為替相場変動の背景になりまする国際収支不均衡是正のための政策、国内経済政策全般に関しまする適切な運営を図ることが一方にうたわれておるわけでございます。そういう意味で、この今度の共同声明は非常にオーバーオールな、単なる為替相場の安定ばかりでなしに、その背景になりまする経済政策全体の適切な運営を図るというものになっておるわけでございます。私どもといたしましては、これらの措置が、単にアメリカとドイツだけではなくて、世界経済全体の安定、ひいては為替市場全体の安定というものに貢献するものであるというふうに考えております。
 今後の相場でございまするが、ただいま私が申し上げましたように、昨日この共同声明が発表されました後、市場はかえってドルが売られるという状態になりまして、今度の両国の協議の結果、それに対する過剰な期待感があったのだと思います。それが裏切られたということで、逆にドルが売られる状態になっておりますが、私はやや市場が過度に反応しておるというふうに思います。やや時間をかければ、これがまた安定に向かうのではないかというふうに期待もし、また希望もしておるわけでございます。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 前川春雄

speaker_id: 4148

日付: 1978-03-14

院: 参議院

会議名: 予算委員会